本部棟を建替え 来年1月の着工へ(千葉銀行)
[2017/11/4 千葉版]
千葉銀行(佐久間英利頭取)は、千葉市中央区の本部棟を建て替える方針であることを明らかにした。既存の本部敷地内の、主に現在駐車場として利用している余剰スペースを活用し、16階建ての新本部棟を建設する計画で、計画では30年1月から植栽の撤去や仮設ATMの設置、仮設駐車場の整備などから着工し、同夏にも本体工事に移行、32年9月の竣工を目指すとしている。
新たな本部棟は、免震構造の16階建て(地下階はなし)で、延べ約4万8000平方mの規模で計画しているといい、既存棟より規模として約1・5倍拡張する考えだ。設計は日建設計(東京都千代田区)で着手している。
施工者については、設計の進ちょく状況を見ながら、準備工事も含めて今後選定する方針だ。
既存の本部棟は、昭和48年に竣工したもので、当時の設計を日建設計、施工を竹中工務店・清水建設JVがそれぞれ担当しており、築44年が経過。SRC造地下2階地上12階建て延べ約3万2000平方mの構造・規模で、同棟についてはATMコーナーなどを除いて施工中も営業を続け、新本部棟の竣工後、移転を済ませた上で解体し、跡地はあらためて駐車場とする計画となっており、建て替え事業が完了するのは34年度中になる見込みだ。
既存棟にある本部機能や本店営業部のほか、研修施設やホールなども新本部棟内にあらためて整備する計画。このうち研修施設については、既存のセンター内のものを拡充させるとしており、これを主因に新本部棟の規模が拡大している。
一方でホールについても、地域住民が利用できるようにすることをにらみ、多目的ホールとして土日祝日などに開放することを計画しているという。
併せて、現在は千葉駅近くにある「ちばぎん金融資料室」も新本部棟内に移転させる計画となっている。
同行では、新たに建設する新本部棟について、地域社会との共生のシンボルとして位置付け、大規模災害を想定した業務継続体制(BCP)の強化を図るとともに、地域の顧客の交流拠点としても活用したいとしており、その基本コンセプトとして▽地域社会の共生▽BCPの強化▽環境への配慮▽働き方改革による生産性向上──の4つを掲げている。