建設業など4社が立地 大曲浜の小規模産業用地(東松島市)

[2017/11/1 宮城版]
 東松島市は、大曲浜地区の小規模事業用地に4社が立地することを明らかにした。立地企業の業種は、2社が建設会社、1社が電気工事会社、1社が塗装業者で、いずれも大震災前から市内に事業所を構えており、大曲浜に新たな事務所を建てる。4社とは年内にも立地協定を結び、造成工事が終わる来年9月以降に土地を引き渡す予定。小規模事業用地は残り1区画が空き状態で、早ければ年度内に立地事業者を追加募集する。

 大曲浜地区は、沿岸部に位置し、航空自衛隊松島基地と石巻工業港に隣接している。震災津波の被害を受けた後、土地区画整理事業により産業用地を造成中。区画整理の施行面積は51haで、うち企業などへの分譲用地が26ha、残りが県の整備する矢本海浜緑地や、道路、河川など。

 分譲用地のうち、小規模事業用地は約4900平方mで、これを約900~1100平方mの5区画に分け、分譲または賃貸する。立地事業者の募集は7月24日~8月10日に実施し、提出書類の確認などを経て、10月23日の立地企業選定委員会で4社の立地を決めた。今後に抽選を行い、各社の立地区画を決定する。

 対象用地は工業地域で、建ぺい率が60%以内、容積率が200%以内。1平方m当たりの分譲価格は1万2000円程度、賃貸価格が480円程度(年間)。立地要件は、契約締結日から3年以内に施設等の建設に着手し、5年以内に建設を終わらせ、同地で継続的に事業を営むことなど。

 大曲浜の産業用地では、小規模事業用地のほか、最低2000平方m以上を対象にオーダーメイドで区画を分譲しており、すでに19者の立地が決定、もしくは協議中となっている。業種は運送業や建設業などで、工場や倉庫、事務所などを建てる。

 現時点で協定・契約を結んだのは8者で、うち4者は操業済み、1者が建設中だ。まだ3区画が空き状態となっており、市産業部商工観光課商工政策班では立地事業者を随時募集している。

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