大崎大貫にBP880m 30年度から道路新設工(県北部土木)
[2017/10/31 宮城版]
県北部土木事務所は、大崎市田尻大貫地区で古川登米線のバイパス(BP)道路を整備する。計画延長は880m。事業期間は27~31年度を予定しており、来年度から2カ年かけて工事を進める意向だ。ただし、用地買収の進捗状況や予算の付き方次第では、事業完了時期が先に延びる可能性がある。現時点では総事業費に約6億円を試算している。
BP道路の起点は、県道河南築館線との交差点(T字路)で、そこから東側に向かって延長880mを全幅11mで整備し、古川登米線の現道に結び付ける。幅員の内訳は、車道が片側3.25mの2車線、歩道が片側に2.5m、残りが路肩。
拡幅用地は現在、田んぼや宅地になっている。途中で土地改良区の農業用水路が横断しているため、BOXを設ける予定。BP道路の設計業務は、いであ(東北支店・仙台市青葉区)が請け負っている。
同事務所は27年度に、BP道路の用地測量業務をアドテック(仙台市宮城野区)、建物等調査算定業務を秋元技術コンサルタンツ(仙台市太白区)に委託。本年度は、建物等再算定業務を秋元技術コンサルタンツに委託するとともに、用地測量業務をシステム・ZERO(大崎市)に発注した。
システム・ZEROが請け負う用地測量業務では、田んぼの買収幅が数10cm~1mほど変更になったため、改めて用地測量を行う。履行期間は12月15日まで。
大貫地区の古川登米線は、現道幅員が5m程度と狭く、車両同士のすれ違いもままならない状況。大貫小学校に通う児童の安全な通学路を確保する意味でも、歩道付きの道路が必要となっている。現道の沿線には住宅が張付いており、街並みを維持する観点からBPを整備することにした。