雄勝支所の設計を公告 公民館と一体化で新築(石巻市)

[2017/10/28 宮城版]
 石巻市は27日、雄勝総合支所・雄勝公民館の複合施設を新築するため、基本・実施設計業務の一般競争入札(事後審査)を公告した。11月15日に開札する。同施設はRC造2階建て延べ約2750平方mの規模で、雄勝町伊勢畑地区に建てる。現在は敷地の造成中で、30年度に新築工事を発注し、32年度の完成を目指す。

 同施設には、事務室、会議室、図書室、ホール、調理室、講座室、和室、トイレなどを配置する。基本・実施設計は、建物と外構を一括してまとめる。履行期間は30年3月30日まで。

 入札の参加資格は、県内に事業所を置き、測量・建設コンサルタント等業務の承認簿に「建築士」の登録があることや、一級建築士事務所の登録があることなど。

 雄勝町の総合支所と公民館は、震災津波で被災したため、伊勢畑地区の拠点エリアに複合施設として一体的に再建する。財源は、公民館が災害復旧事業の補助金など、支所が震災復興特別交付税を活用する。

 市が昨年12月に公表した震災復興基本計画の実施計画(29~31年度)では、雄勝総合支所整備事業に6億2844万円、雄勝公民館災害復旧事業に7億1008万円の事業費を試算。ただし、この時点では30年度の完成を想定しており、29年度から2カ年の事業費として試算していたため、今後の設計で金額が変わる見込み。

 伊勢畑地区の拠点エリアには同施設のほか、S造2階建て延べ1756平方m程度の伝統産業会館(硯会館)、S造平屋1103平方m程度の観光物産交流施設、S造2階建て延べ789平方m程度の体育館、S造平屋499平方m程度の艇庫などを設ける計画になっている。

 拠点エリアの造成工事は、石巻半島部の復興事業を担う清水建設・奥村組JVが主導している。

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