結核病棟増築を奥田建設で 栗原中央病院に移管 関連工事4件、3四半期発注(県出納局)
[2017/10/26 宮城版]
県出納局は25日、「結核医療提供施設増築工事」の入札結果を公表した。奥田建設(仙台市青葉区)が6億7000万円で落札した。同工事では閉鎖する循環器・呼吸器病センター(栗原市瀬峰)の機能移管として、栗原中央病院(栗原市築館)の敷地内にS造2階建て延べ2062平方mの結核病棟を建設する。県は関連する設備工事や昇降機工事4件を、後日発注する予定だ。
同工事の入札は、5日に一般競争入札を開札した。6社が応札したものの、低入札となって落札決定が保留されていた。履行能力確認調査を行い、総合評価で審査した結果、4番札の奥田建設は総合評価点89.76点を獲得。配置する技術者の項目や施工計画の項目が高く評価された。予定価格は7億5050万円で、落札率は89.3%だった。
県は県北地区の地域医療体制を再編することとし、循環器・呼吸器病センターを閉鎖することにしている。その際、保有している県内唯一の結核病棟を、栗原中央病院に移管させる。
建設地は、栗原中央病院の本館東側にあるリハビリふれあい広場。構造物などを撤去し、跡地にS造2階建て延べ2062平方mの病棟を建設する。病床数は30床程度を確保する考え。結核病棟と栗原中央病院本館は、渡り廊下でつなげる。
設計業務は関・空間設計(仙台市青葉区)が担当した。工期は31年1月18日まで。同年4月の開院を目指す。
県は関連する電気工事と衛生工事、空調工事、昇降機工事を第3四半期に発注する予定。工事発注は土木部設備課が所管する。同課の発注予定によると、電気、衛生、空調は工期が約13カ月で、概算工事規模は6000万~5億円。昇降機工事は工期が13カ月で、概算工事規模は1000万~6000万円を見込んでいる。