大日本コンサルが設計 川崎町にトンネル650m 国道286号BP(県大河原土木)

[2017/10/25 宮城版]
 県大河原土木事務所は、「支倉道路トンネル予備設計業務」の指名競争入札を12日に開札し、低入札価格調査を経て、24日付で大日本コンサルタント(東北支社・仙台市青葉区)に落札決定した。落札額は1096万3000円。予定価格は1395万4000円で、落札率が78.5%。トンネルは、柴田郡川崎町字支倉他に延長650mを整備する計画だ。

 支倉道路は、国道286号のバイパス(BP)路線として、県が延長1250mを整備する。トンネルはその一部。予備設計業務は工法やルートの選定がメーンで、履行期間が来年3月末まで。来年度にはトンネルの詳細設計業務を委託したい考え。

 支倉道路の整備区間は、起点が仙台市との行政境に架ける橋で、そこから碁石川の左岸沿いにトンネルを掘削し、トンネルを出たところで同川を超える橋を架け、国道286号の現道に接続させた後、現道を拡幅しながら支倉団地入口の交差点付近で終点となる。

 碁石川に架ける橋は橋長90m程度、行政境に架ける橋は橋長36m程度を想定しており、2橋の予備設計業務を一括して復建調査設計(東北支店・仙台市青葉区)に委託した。履行期間は来年3月末まで。

 国道286号BPは、仙台市が市内の延長1410m区間を整備する計画で、川崎町側と合せると全体延長が2660mになる。同市の整備区間にもトンネル1カ所と橋1橋を設ける。BP整備の事業期間は28~39年度。総事業費は約80億円を試算している。

 川崎側の道路幅員は、全幅11.5mで、内訳は車道が片側3.25mの2車線、路肩が両側に0.75mずつ、歩道が片側に3.5m。

 両市町境付近の国道286号は、急勾配と急カーブが連続しており、冬期は雪でスリップ事故を起こす車も多いため、安全で通行しやすいBP路線を整備することにした。

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