国保病院 70床規模で基本設計 プロポを公告(鴨川市)
[2017/10/11 千葉版]
鴨川市は10日、市立国保病院建設基本設計業務の委託事業者を選定する公募型プロポーザルを公告した。現敷地内に70床規模の新病院を改築する計画。業務委託費は2700万円を上限とする。19日まで参加表明書を受け付け、11月上旬までに最優秀提案者を特定する予定だ。
同業務では▽基本設計図書の作成(外構などの整備設計を含む)▽各種説明会、会議、院内外関係部署との打合せへの参加・協力▽コスト縮減検討報告書▽地質調査▽病院建設に係る各種申請行為に伴う資料等作成──などを担当する。履行期限は30年2月28日まで。
施設名称は「(仮称)鴨川市立国保病院」。病床数は70床(急性期20床、回復期30床、慢性期20床)とする。新病院本体は、延べ面積5000平方m程度を想定。地域包括ケアセンターの設置や駐車場を現状程度以上整備すること、バスなどの発着の利便性を図ることなどを求めている。
概算工事費は約20億円。このほか、既存施設の取り壊し費用や医療機器の整備費用などが見込まれる。32年3月中旬の完成を目指す。
応募資格・条件は、29年度鴨川市入札参加業者資格者名簿に登載されていることのほか、業務実績などを求めている。
技術提案では[1]医療を取り巻く環境変化に柔軟に対応できる施設[2]患者や来訪者に優しい施設[3]安全で効率的な医療が提供できる施設[4]建設コスト及びランニングコスト削減、環境性能を実現できる施設[5]地域に愛される施設[6]鴨川市立国保病院基本構想に基づいた自由提案──の6つをテーマとする。
11~13日に現地見学会を開く。19日まで参加表明書、26日まで技術提案書をそれぞれ受け付ける。27日の第一次審査、11月6日の第2次審査(ヒアリングなど)を経て、11月7日に審査結果を通知する予定だ。
現病院の所在地は宮山233。敷地面積は1万2811平方m、建築面積は2669平方m。建物の構造・規模はRC造3階建て延べ3459平方m。昭和48年10月に完成した。病床数は70床(一般52床、療養18床)。診療科は▽整形外科▽内科▽小児科▽歯科▽神経内科▽呼吸器科▽泌尿器科▽眼科▽耳鼻咽喉科▽歯科口腔外科▽皮膚科▽リハビリテーション科──の12科となっている。