復建調査で橋の設計 川崎町内など新設2カ所 国道286号BP(県大河原土木)
[2017/10/11 宮城版]
県大河原土木事務所は、国道286号支倉道路の橋りょう2橋について、予備設計業務の指名競争入札を先月28日に開札し、低入札価格調査を経て、11550万円で復建調査設計(東北支店・仙台市青葉区)に落札決定した。予定価格は1748万5000円で、落札率が66.0%。支倉道路は国道286号バイパス(BP)の一部として、県が柴田郡川崎町内に延長1250mを整備する計画。今回予備設計を委託する橋は、同町内の碁石川に1橋、仙台市との行政境の沢部に1橋を新設する。
同BPの全体延長は2660mで、うち仙台市が1410m、県が残りを整備する。起点は同市太白区坪沼で、終点が同町支倉の国道286号。仙台側と川崎側にはそれぞれ、トンネル1カ所と橋1橋を設け、両市町の行政境にも橋を1橋架ける。BP整備の事業期間は28~39年度。総事業費は約80億円を試算している。
同町内の碁石川に架ける橋は橋長約90m、行政境に架ける橋は同36mを構想。両橋の幅員は全幅12.5mで、内訳が車道3.25m×2、路肩0.75m×2、片側歩道3.5m、残りが地覆。予備設計業務の履行期間は30年3月30日まで。
県はこれまでに、道路の予備設計業務をエイト日本技術開発(東北支社・仙台市若林区)に委託。トンネルは延長650m程度を想定しており、予備設計業務の指名競争入札を12日に開札する。来年度には用地測量業務を委託し、31年度ごろから用地買収を進め、早期の着工を目指す。
両市町境付近の国道286号は、急勾配と急カーブが連続し、冬期は雪でスリップ事故を起こす車が多くなっている。高速の山形自動車道などが通行止めになった際には、代替え道路としての役割が求められることから、安全で通行しやすいBPの整備が計画された。