鎌ケ谷市佐津間に県営住宅3棟86戸、竹江で基本設計(千葉県住宅課)

[2017/9/29 千葉版]
 千葉県土整備部住宅課は27日に開札した、佐津間県営住宅(仮称)の基本設計業務(平成29年度)について8者が参加した簡易公募型指名競争入札(電子入札)で、竹江設計事務所(鎌ケ谷市)を落札者に決めた。予定価格1222万円に対し、落札額は939万円(ともに税抜き)。3棟86戸、延べ約5380平方mの同住宅の基本設計を29年度でまとめる予定だ。1期の1棟約30戸程については、30年度に実施設計を完了させ、31~32年度で建設する見通しだ。

 同業務については、6月補正予算で1384万円を新規に計上。[1]A棟(1期)[2]B棟(2期)[3]C棟(3期)──のほか、集会所や駐輪場などを基本設計の対象としている。

 計画では3棟はいずれもRC造3階建てで、想定している延床面積は[1]約1810平方m[2]約1708平方m[3]約1862平方m。18年度には現代計画研究所(東京都練馬区)に、佐津間県営住宅検討調査業務を委託している。

 同住宅の建設予定地は、鎌ケ谷市佐津間字火焼田222-9地先の市街化調整区域で、敷地面積は約9920平方m。計画期間を23~32年度とする「県営住宅長寿命化計画」によると、県営住宅における建て替え事業などの実施方針として、佐津間県営住宅用地(1期)が位置付けられている。

 それによると、佐津間県営住宅用地は、14年に86戸の県営住宅を建設する計画で用地を取得。鎌ケ谷市の北側で、柏市との市境付近に位置し、敷地西側は戸建住宅地、東側は河川で閑静な立地となっており、計画期間中に第1期(30戸程度)を建設するとしている。

 今回の簡易公募型指名競争入札の実施に当たり、公表された特記仕様書によると、設計与条件として1期工事としては1棟、30戸程度を建設する予定で、次期以降については同プランで2棟程度の建設を想定。工事を行う上で必要となる進入路などの検討を行い、工事施工が可能な設計とするほか、1期工事部分の設計においては、次期以降の工事施工に配慮した計画とすることとしている。

 耐震性についてはまた、構造体ではIII類、建築非構造部材はB類、建築設備では乙類をそれぞれ設定するとしている。

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