工事・業務796件 岩ケ崎高校で体育館新築・解体(県出納局第3四半期発注予定)
[2017/10/3 宮城版]
県出納局は2日、下半期に発注する工事、業務委託の発注予定を公表した。1日時点で工事590件、業務委託206件の発注を予定している。工事案件のうち、WTO対象は「豊里大橋橋りょう上部工耐震補強補修工事」の1件。土木部は老朽化した岩ケ崎高校(栗原市)の体育館について、新築工事と解体工事を第3四半期に発注する。
県が更新した発注予定によると、工事案件は28年度同期比で7.7%増(42件増)。四半期別の件数は、第3四半期が481件、第4四半期が109件となっている。
部局別の発注件数で最も多いのは、土木部の281件(本庁100件+出先機関181件)。全体の47.6%を占めている。次いで農林水産部の174件(本庁10件+出先機関164件)で、占有率は29.5%。このほか、県警本部が54件(本庁のみ)、教育庁が51件(本庁43件+出先機関8件)、企業局が21件(本庁10件+出先機関11件)を発注する。
4月時点で3件あったWTO対象工事のうち、まだ入札公告していない豊里大橋橋りょう上部工耐震補強補修工事を第3四半期に発注する。施工地は登米市豊里町川前。2つの上部工で構成する橋長349.9mの同橋について、上部工製作・架設と、既存橋の撤去を行う。
岩ケ崎高校体育館に関しては、第3四半期に「岩ケ崎高屋内運動場解体工事」を一般競争入札で発注する。追っかけで「岩ケ崎高屋内運動場新築工事」も発注する。工事ではまず、老朽化した体育館を解体し、跡地にS造平屋1460平方mの新体育館を建設する。
解体工事は工期が約5カ月で、概算工事費は1000万~1億円。新築工事は工期が約10カ月で、工事費は5億~24億7000万円。関連する電気工事と機械工事を、土木部設備課が第3四半期に発注する。工事費はともに6000万~5億円を見込む。
赤井江遊水地(岩沼市)の洪水対策について、土木部河川課は第3四半期に「五間堀川赤井江遊水地排水機場電気・設備工事」を発注する。同遊水地では現在、延長2600mにわたる周囲堤や排水機場の建屋が建設中。設備工事では毎秒5立方mの水を排水するポンプ2基を設置する。工期は約12カ月、概算工事費は5億~24億7000万円を見込む。
大型の解体工事では、「旧拓桃支援学校解体工事」と「旧拓桃医療療育センター解体工事」を第3四半期に発注。県立こども病院隣接地に移転後、閉鎖した太白区秋保にある校舎棟(RC造4階建て延べ5475平方m)やセンター棟(RC造2階建て延べ5563平方m)など、2工事で延べ1万6600平方m規模の施設を解体する。
旧支援学校の解体は工期が約10カ月、概算工事費は2億~5億円。旧センターの解体は工期が約10カ月、工事費は1億~5億円。
このほか、農林水産部は波路上漁港の防潮堤整備について、「瀬向防潮堤災害復旧工事」を第3四半期に、「瀬向防潮堤災害復旧その2工事」を第4四半期に発注する。2工事で延長900mの防潮堤を整備する。工期、工事費はともに、18カ月で5億~24億7000万円を見込む。