区画整理の準備委設置 30年4月に市街化(仙台3地区)

[2017/9/29 宮城版]
 仙台市の3地区で、土地区画整理事業の組合設立準備委員会が設置された。市街化区域への編入が予定され事業化に向けた取り組みを本格化させる。このうち宮城野区岩切地区は約52.7haの編入を見込み、物流拠点の整備構想を進める。オオバ(東北支店・仙台市青葉区)が準備委を支援する。

 区域編入は、仙塩広域都市計画区域マスタープランの見直しで、県が30年4月に都市計画決定する見通し。市は、岩切地区のほか、若林区長喜城東地区約4.4ha、太白区柳生地区約6.7ha、青葉葉区愛子約17.2haの4地区の市街化を県に申請する。
4地区では地権者の区域編入の同意率が9割を超えており、全地区で土地区画整理事業が検討される。このうち、岩切地区、愛子地区、長喜城東地区の3つの地区は、6月までに仙台市に組合設置報告書を提出し、それぞれ設立準備委員会を設置している。

 岩切地区は3月に設置報告書を提出し、岩切山崎今市東土地区画整理組合設立準備委(代表者・高野秀策)を設置。JR仙台貨物ターミナル駅(宮城野区宮城野)の岩切地区移転計画を受け、物流拠点の整備構想を進める。同事業で水田や農地を造成する。
区域編入エリアは、県道仙台松島線(県道8号線)周辺の今市地区とJR東北本線の間の水田や農地一帯。土地利用案では県道南側に流通業務地区、北側に福祉エリアなどを配置し近隣の居住環境の向上も図る。

 事業地が農地のため、市と県は、農地転用や農振区域の解除などについて国との協議を進めている。JR貨物は東北本線南側の水田約22.6haを開発し通貨型の新貨物駅を整備する。29年度中に造成工事に着手する見込み。

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