アジアJVで公園設計 復興祈念の築山、園路など(気仙沼市)
[2017/9/26 宮城版]
気仙沼市は、復興祈念公園整備基本設計等業務をアジア航測(気仙沼営業所・気仙沼市)・三菱UFJリサーチ&コンサルティング(本社・東京都港区)JVに委託した。20日付で契約しており、委託額が税抜4050万円。同業務では、市中心部の陣山を削り、約2.3haの敷地に祈りの場(築山)や駐車場、園路などを整備するため、測量や設計などをまとめる。公園の整備工事は30~31年度で進める見通し。
同JVの正式名称は「アジア・三菱UFJ気仙沼市復興祈念公園整備基本設計等業務共同企業体」。業務委託に当たっては公募型プロポーザルを採用しており、同JVのみが提案した。
同業務の内容は、公園とアクセス道路(退避所)の基本設計、基準点測量、用地測量、地質調査解析、土地鑑定評価、復興祈念公園施設検討委員会の運営支援、事業手続き支援など。履行期間は30年3月31日まで。
復興祈念公園は▽大震災の犠牲者に対する追悼と鎮魂の場▽防災への想いを新たにする場▽地域の再興を実感できる場──として整備する。
祈りの場は、小高い場所に750平方mの広さで整備し、新たな市街地を見渡す眺望を確保するとともに、モニュメントやあずまやを置く。駐車場は230平方m程度と1820平方m程度の2カ所を設け、園路で結び付ける計画だ。ほかにトイレなどの設置を考えている。
公園整備の概算事業費は約4億3000万円で、内訳を見ると、工事費が2億8900万円、調査費が7000万円、用地費が7200万円。ただし、陣山の掘削量はこれから決定するため、事業費は流動的。財源は復興交付金などを活用する。基本構想・基本計画はアジア航測(気仙沼営業所・気仙沼市)が作成した。