JR海浜幕張駅周辺 東京五輪までにバリアフリー化(千葉市)
[2017/9/21 千葉版]
千葉市建設局中央・美浜土木事務所は、13日に開札した制限付一般競争入札で、海浜幕張駅前外6道路実施設計業務(美29-1)の落札者をアイコンサルタンツ(千葉市花見川区)に決めた。入れ札額は729万円(予定価格915万円、ともに税抜き)。委託期間は90日間とし、JR京葉線の海浜幕張駅周辺でバリアフリー化を進めるための設計を進めることになっている。
今回の業務は、海浜幕張地区で段差の解消などバリアフリー化を進めるためのもの。駅南北のロータリーに加え、駐輪場横やひび野5号線、ひび野7号線、ひび野10号線、打瀬豊砂線、中瀬幕張町線の計7路線を対象とし、合計延長は約1.77kmとなる。
バリアフリー化は、2020年の東京オリンピックおよびパラリンピックについて、海浜幕張駅が最寄り駅となる幕張メッセが会場となることを受けてのもの。駅から競技会場までのアクセスルートの歩道部段差解消のほか、平坦性の確保や視覚障害者誘導ブロックのJIS規格化などを進める考えだ。
海浜幕張駅前の南口については、ロータリー部に身体障害者用乗降場の増設や、一般車乗降場の移設などを計画。エレベーターやエスカレーター、歩道屋根シェルターの設置に伴い支障物件を移設するほか、分電盤移設や雨水桝移設、植栽撤去・改造、歩道の拡幅などを図っていく。
また、エレベーターやエスカレーター、歩道屋根シェルターの設置に伴い仮設計画の策定も業務に盛り込んでいる。大型車乗入部の歩道の撤去・切り下げや照明灯撤去、車道のタクシープール側への一時振替移動などを見込んでいる。
市では施工時期については未定としているが、オリンピック開催までには完了させたい考えで、先にバリアフリー化設計を委託した箇所とともに、事業を進めていきたいとしている。