29年上期県内建築 着工戸数19%プラス(県土整備部)
[2017/8/26 千葉版]
県土整備部建築指導課は25日、県内における29年上半期(1~6月)の建築着工状況をまとめ、公表した。新設住宅の着工戸数は2万7278戸で、前年同期に比べて4436戸、19.4%のプラス。全建築物の着工床面積も307万平方mと、同28万6000平方m(10.3%)の増、工事費予定額も約6482億円で同約913億円(16.4%)増と軒並みの2ケタアップとなった。
建築着工状況は、建築基準法第15条の規定により、建築着工統計調査として国が集計したもの。毎年8月に上半期分、翌年2月に1年分を取りまとめ公表している。
新設住宅についてみると、戸数が前年同期比19.4%増なのに伴い、床面積の合計は217万9000平方mと同32万8000平方m(17.7%)のプラス。一方で1戸当たりの床面積は、79.9平方mと、同1.1平方m(1.4%)のマイナスとなっている。
全建築物についても、工事費予定額の1平方m当たりの単価は約21.1万円となり、前年同期と比べて約1万1000円(5.6%)増加した。
全国の建築物着工床面積は約6664万平方mで、前年同期に比べ約178万平方m(2.7%)の増。都道府県別にみると、東京都の859万7000平方mが最も多く、以下5位まで、愛知県、大阪府、神奈川県、埼玉県と続き、千葉県は前年と変わらない6位となった。
本県の新設住宅についての調査結果の概要は次の通り。
【利用関係別】
新設住宅を利用関係別にみると、持家は6119戸で、前年同期に比べ97戸(1.6%)の増。貸家は1万0835戸で、同1706戸(18.7%)の増。
分譲住宅は1万0253戸で、同2631戸(34.5%)の大幅増。給与住宅(会社等が社員等を居住させる目的で建築するもの)は71戸で、同2戸(2.9%)増といずれも増加した。
【分譲住宅】
分譲住宅を一戸建等住宅(長屋を含む)と共同住宅別にみると、一戸建等住宅は5654戸で、前年同期に比べ382戸(7.2%)の増。共同住宅は4599戸で、同2249戸(95.7%)のほぼ倍増となった。
【資金別】
住宅建設の資金別にみると、民間資金は2万4751戸で、前年同期に比べ4791戸(24.0%)の増。一方で公的資金は2527戸で、同355戸(12.3%)の減。
【構造別】
新設住宅を構造別にみると、木造は1万5170戸で、前年同期比960戸(6.8%)の増。非木造も1万2108戸で、同3476戸(40.3%)の増。
【市町村別】
着工戸数は5754戸の千葉市が最も多く、以下、船橋市(2416戸)、市川市(2355戸)、柏市(1859戸)、松戸市(1816戸)、流山市(1607戸)、八千代市(1307戸)の順となっている。