二俣架道橋拡幅へ設計 調節池多目的広場を改良(千葉県市川市)
[2017/8/30 千葉版]
市川市の大久保博市長は、29日に開いた会見で、9月8日に開会予定の市議会9月定例会に提出する議案を明らかにした。このうち一般会計補正予算案は、10億4540万円を追加し、同会計の総額を1458億4540万円とするもの。社会福祉関連の経費に加え、公共施設やインフラ整備に向けた用地費や工事費の計上も目立ち、主なものでは京葉道路に架かる二俣架道橋の拡幅に向けた設計委託料などに8000万円を計上しているのが大きい。
市道7016号線の二俣架道橋は、橋長45.87mで、昭和46年の架橋。平成27年度には東日本高速道路(NEXCO東日本)の発注で補修工事が実施されている。
同橋は幅員が約4mと狭い上、原木インターチェンジを避けて京葉道路を横断する車両に加え、通勤・通学者などの利用が多いにもかかわらず、歩道もなく車両同士のすれ違いも困難な状況となっている。
土木関連では、道路補修工事費に本庁管内分1億円、支所管内分4800万円をそれぞれ計上。道路拡幅事業ではまた、北方町地先の市道拡幅に向けて用地費1億3523万円のほか、家屋調査や道路拡幅等工事、移転補償費など合わせて2億3486万円を充てる。
公園関連では、国分川調節池下池多目的広場のグラウンド面が悪いため、球技などを楽しむのに支障が生じていることから、この改良に工事費7000万円を計上。また、地権者への返還のため、中国分スポーツ広場の原状回復へ工事費3000万円の確保を目指す。
建築関連では、塩浜市民体育館(塩浜4-9-1)でトイレなどの改修工事に3000万円、行徳公民館(末広1-1-31)では空調設備などの改修工事に1000万円をそれぞれ計上する。
このほか、社会福祉法人親愛会が原木4丁目地先に整備する定員100人の特別養護老人ホーム「親愛の丘市川」の整備に1億5400万円を補助。同施設はRC造3階建て延べ5041平方mで計画しており、30年9月の供用を目指している。
特別会計を見ると、9650万円を補正する下水道事業特別会計で、真間ポンプ場と菅野ポンプ場の緊急修繕費2000万円のほか、私設下水道管渠敷設補助金3000万円、下水道事業計画変更委託料2800万円などをそれぞれ計上。4146万円を追加する地方卸売市場事業特別会計でも、老朽化に伴う施設修繕料2000万円のほか、低温貯蔵庫の取り壊し工事費2000万円などの確保を図る。
補正予算案以外では、岩堀建設(市川市)が落札した東消防署高谷出張所新築工事の請負契約案の提出が予定されているほか、日本下水道事業団(JS)と基本協定を結んでいる市川南7号幹線建設工事委託について、汚染土の発生により処分費が増加となったため、25年度に30億1787万円で締結したものを、33億0787万円に変更する案などが提出される。同工事は延長754m、管径4000mmのシールド工事となっている。