347号付替予備設計 ドーコンを特定 筒砂子ダム建設事業(鳴瀬川事務所)

[2017/8/29 宮城版]
 国土交通省鳴瀬川総合開発工事事務所は簡易公募型プロポーザルの手続きを進めてきた「鳴瀬川総合開発付替道路予備設計業務」について、ドーコン(東北支店・仙台市青葉区)を受託者に特定した。同社の受注金額は3766万円(税別)。筒砂子(つつさご)ダムの建設について、国道347号などの付け替えに関する予備設計をまとめてもらう。

 付替道路予備設計業務のプロポーザルには、ドーコンを含め9社が参加表明を提出した。7月下旬に提案書などを審査した結果、同社の提案を最優秀として受託候補者に特定。その後、10日付で契約した。予定価格は3802万円で、落札率は99・1%だった。履行期間は30年2月28日まで。

 同社は付替道路に関し、28年度は基本計画検討業務を担当。付替道路の概略設計業務も担当している。

 鳴瀬川総合開発事業では、加美郡加美町漆沢字筒砂子地区を流れる鳴瀬川の支流・筒砂子川に、台形CSGの多目的ダムとして筒砂子ダムを建設する。堤体高は105mで、堤頂長は345・8m。総貯水容量は4570万立方mを見込む。貯水容量の内訳は、洪水調整容量が1220万立方m、利水容量が3100万立方m、堆砂容量が250万立方m。完成後にダムを湛水すると、筒砂子川周辺の151haがダム湖となる。

 筒砂子川沿いには国道347号が通っているため、湛水すると347号の一部が水没する。予備設計業務では347号をはじめ、林道の付け替えについて現地踏査や路線を選定し、設計計画や設計図、概算工事費などをまとめる。今回の技術提案に関する評価テーマは▽工事コストを縮減するための着目点について▽ダム事業における路線計画立案にあたっての着目点について──となっていた。

20170829sen

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