石巻で西内海橋を架設 下部工工事が28日公告 来年度に上部工発注(県)

[2017/8/23 宮城版]
 県は、石巻市の中央地区と中瀬地区を結ぶ西内海橋を架設する。同橋の下部工工事は28日に一般競争入札を公告し、9月21日に開札する。工事内容は、逆T式橋台2基の打設と、矢板護岸工やのり覆護岸工など。入札の参加対象は、土木一式工事がS等級の単体企業か復興JV。31年度には上部工工事を発注する見通し。

 西内海橋は、橋長82m、全幅10.5mの単純鋼床版箱桁橋。旧北上川に架設し、前後道路を設けることで、中央地区の国道398号から石ノ森萬画館までを結ぶ。架設は内海橋の災害復旧事業として進める。

 中瀬地区は中州になっており、西側の中央地区や東側の湊地区とは内海橋で行き来していた。内海橋は震災津波で被害を受けたことから、県が上流側に架け替えている。この架け替えに伴って中瀬への陸上の移動手段がなくなるため、西内海橋と東内海橋の架設が計画された。

 東内海橋は、橋長115m、有効幅員4mの人道橋で、石巻市が架設する。タイプは2径間連続鋼床版箱桁橋。現在は架設に向けて河川管理者の国と協議しており、30年度に下部工工事を発注し、33年度の完成を目指している。

 事業費は、西内海橋の架設と内海橋の撤去に約16億円、東内海橋の架設に約13億円を見込む。3橋の架設に向けた詳細設計業務は長大(仙台支社・仙台市若林区)が担当している。

県出納局8月28日公告予定案件

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