沼南第2庁舎 空調改修へ基本設計(千葉県柏市)
[2017/8/24 千葉版]
千葉県柏市沼南庁舎総務課は、同市沼南庁舎の第2庁舎の空調設備の更新を計画している。設備の更新に併せて、庁内照明設備のLED化も計画しており、これらを合わせた基本設計業務を9月7日開札の制限付き一般競争入札(事後審査型)で委託したい考えだ。履行期限は30年1月末としており、追ってリース方式の採用など、更新に当たっての方法を検討していきたいとしている。
柏市と合併した旧沼南町の町役場だった沼南庁舎は、第1庁舎と第2庁舎に分かれており、このうち昭和58年に竣工した第2庁舎は、RC(一部S)造地下1階地上6階(塔屋1階)建て延べ5439平方m。新耐震基準で建設されているため、耐震性能は確保されているものの、完成以降、大規模な改修などは実施していないという。
市では既存のガス吸収式で集中型の空調機器の更新を図る考えで、設備の方式については受注者からの提案や市からの希望の中から検討し、よりよいものを整備したいとしている。加えて、従来方式やリース方式などから、整備に最適な方法を検討していく。
第2庁舎は、1階に沼南支所の総務課と窓口サービス課、健康相談コーナー・柏市妊娠子育て相談センター、2階に学校教育課、学校財務室、教職員課、学校施設課、学校保健課、指導課、生徒指導室、3階に教育総務課、生涯学習課、文化課、スポーツ課、4階に教育研究所が配置されている。
沼南庁舎については今回の更新に加え、7月28日開札の制限付き一般競争入札で、中長期保全計画の作成をコタカ建築設計事務所(柏市)に委託している。
この計画は庁舎の長寿命化を図ることを目的に、劣化診断により現状を把握し、予防保全的な改修の優先順位を検討し、年次計画を今年度中に取りまとめるもので、今回の設備の設計の成果も相互に反映させていくこともあるとしている。
こども図書館と郷土資料展示室が配置されている、昭和41年竣工(昭和59年改修)の第一庁舎についてはこれまでに、ランドブレイン(東京都千代田区)に委託して整備方針を検討し、平成18年3月に報告書を作成。同5月に大規模改修工事設計業務を岡設計(東京都渋谷区)して、19年度には大規模改修工事に着手している。