南町海岸 公共・公益施設を新築 建築本体工の入札公告(気仙沼市)
[2017/8/18 宮城版]
気仙沼市は17日、南町海岸公共・公益施設(仮称)の新築建築本体工事について、一般競争入札を公告した。県内に本店か支店を置く建築一式工事Aランクの事業者を対象に、9月1日まで入札参加を受け付け、同7日に開札する。同施設はS・SRC造3階建て延べ2390.66平方mの規模で、内湾地区の土地区画整理事業地内に建てる。新築の電気設備工事と機械設備工事は、別途発注する。
同施設の敷地面積は2012.94平方m、建築面積は1291.53平方m。1階はSRC造で約30台の駐車場や事務所などを配置し、2階以上がS造でラウンジや軽運動室、研修室などを設ける計画だ。1階の事務所には、離島の大島と気仙沼本土を行き来するフェリーの発券所などを置く考え。新築の実施設計はアール・アイ・エー(仙台支社・仙台市青葉区)でまとめた。
同施設は気仙沼湾(内湾)の海に沿って建てる。内湾には県が防潮堤(傾斜堤)を整備しており、1階が防潮堤の背後に位置し、2階が防潮堤の天端と同じ高さになるため、防潮堤上部から2階の建物内に直接移動できるようにする。同施設から幅12m程度の「海の見える道」を挟んだ魚町側には、民間企業の気仙沼地域開発がウォーターフロント施設を建てている。
このウォーターフロント施設と公共・公益施設は、間に設ける陸閘の上部を通って2階部分で行き来できるようにする。このため、両施設の2階前面は、防潮堤上部をウッドデッキ形式にして一体的に結びつける。今回の工事にはウッドデッキの設置も含まれる。
建築本体工事の入札は、9月1日まで設計図書等を縦覧する。質問は28日まで受け付け、31日までに回答する。入札参加の可否は9月4日までに通知する。