(仮称)佐原認定こども園の候補地 牧野地先1.3万平方mに(千葉県香取市)
[2017/8/23 千葉版]
千葉県香取市は22日、(仮称)佐原認定こども園の建設候補地として、牧野地先1万3065平方mを選定したことを明らかにした。新たな施設は250人規模を想定。9月下旬以降、測量や物件調査、不動産鑑定などを進め、地権者との用地交渉を本格化する方針だ。
同日開かれた市議会全員協議会で、佐原認定こども園の候補地について地権者説明会を開き、用地交渉に向けた測量や不動産鑑定を実施する運びとなったため、市子育て支援課が報告した。
建設候補地は、牧野字堂下地先の1万3065平方m。佐原幼稚園や佐原小学校から近く、主要地方道佐原八日市場線に接している。敷地の大半は田んぼとなっており、地権者は13人。
佐原認定こども園は、佐原保育所、香取保育所、佐原幼稚園、津宮幼稚園を統合し、佐原地区における幼児教育・保育を総合的に提供できる拠点として整備するもの。園舎や園庭については、適正な規模を確保する必要がある。
また、送迎時の交通集中や各種行事の開催などを考慮すると、敷地内で一定規模の駐車場整備や進入用右折レーンなどを設置することを求められる可能性が高い。災害時や緊急時などの迅速な対応をするため、医療機関や公的機関がある市街地に近接した場所が望ましいとしている。
このような観点から、候補地の検討を進め、県道や市都市計画道路に面しており、これらの要件を満たすことから、「牧野地先が候補地として最もふさわしい」との結論に至ったという。
用地買収の進ちょく状況をみると、5月19日~6月18日に地権者を個別に訪問し、事業計画を説明。事業の必要性と整備概要について、7月30日に地権者説明会、8月17日に地域住民説明会を開催した。
稲刈りが終了する9月下旬以降、測量業務や物件調査業務、不動産鑑定などを進め、補償金を決定する方針。その後、地権者らと個別に協議を進めていく考えだ。
統合の対象となる現況の施設規模をみると、佐原保育所が木造平屋889平方m、香取保育所が木造平屋382平方m、佐原幼稚園が木造(一部S造)平屋1040平方m、津宮幼稚園がS造平屋441平方m。
市立幼稚園再編基本方針では、佐原幼稚園について、佐原保育所との幼保連携を視野に建設適地の検討を進めていく方針が示されている。