村上給水場 配水池改築へ基本設計(千葉県八千代市)

[2017/8/8 千葉版]
 千葉県八千代市上下水道局上水道課が計画している村上給水場施設改良事業は、現在、基本設計等業務が環境技研コンサルタント(千葉市中央区)で進んでいる。配水池の改築などを想定しているもので、30年度に実施設計をまとめ、31~32年度で工事を行う予定だ。

 村上給水場(村上1157-1)については17年度に、睦浄水場とあわせて耐震診断業務を環境技研コンサルタントに委託。その結果、昭和50年度に建設されたRC造で容量5500m3の配水池兼管理棟(1号、2号配水池)は地震動レベル2に対し耐力が不足のため、耐力不足部位の大規模な耐震改修または再築造が必要と、耐震化の対策が示されている。

 1号、2号配水池については改築する方針が固められている。一方、平成6年度に建設された容量3280m3の3号配水池については、基本設計等業務の中で実施する耐震診断の結果を踏まえ、耐震性能が不足するのであれば、耐震補強や改築などを検討する。このため現時点では、改築する配水池の容量などは白紙となっている。

 同給水場の改良事業については、29年度の水道事業会計予算に事業費4504万7000円を計上。予算案を審議した市議会3月定例会の算審査特別委員会でも取り上げられ、立川清英委員の質問に対して、同課が委託料の内訳を「基本設計の業務委託のほかに、測量業務費とボーリング実施調査の委託費が含まれている」と説明。また、工事のスケジュールについて「基本設計と実施設計を2カ年で行い、その後の31年度、32年度の2カ年で計画している」と答弁している。

 また、同市の総合計画の後期実施計画(29~31年度)でも、村上給水場施設改良事業が位置付けられており「安定給水を確保するため、17年度に実施した施設耐震診断を受け、配水池を築造するとともに、低層・高層配水ポンプや自家発電設備の更新及び受変電設備等の改良工事を行う」として、29年度に基本設計、測量、地質調査、耐震診断、30年度に実施設計、31年度に工事のスケジュールが示されている。

 29年度については7月7日の指名競争入札で、基本設計等業務(税抜き予定価格2648万円)を環境技研コンサルタントに委託(委託額1730万円)。測量業務とボーリング調査については別途、今後委託する予定でいる。

 施設改良事業のうち配水ポンプについては、低層5台、高層4台の計9台について更新を検討していく。

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