共同調理場 建設地の選定進む 補正でPFI調査(千葉県八千代市)
[2017/8/3 千葉版]
千葉県八千代市建築指導課は2日、一部改定した耐震改修促進計画に基づき作成した「市有建築物の耐震化整備プログラム」を公表した。公共施設等総合管理計画と整合を図りながら、順次見直しを行い8月に更新したもので、4つの施設について建替・移転新設の予定が示された。このうち村上調理場と旧村上第2調理場は、学校給食センター東八千代調理場(仮称)として移転新設する予定で、現在、建設地の選定が進んでいる。建設地選定後に事業費を補正予算で措置し、29年度でPFI手法導入可能性調査を実施したい考えだ。
今回の更新で建替・移転新設の予定が示されたのは、学校給食センター東八千代調理場のほかに▽八千代台保育園▽東消防署▽児童発達支援センター──の計4施設。
このうち、学校給食センター東八千代調理場(仮称)の整備事業については、公共施設等総合管理計画アクションプラン(第1期、29年度版)にも位置付けられている。それによると、老朽化が進む村上調理場に代わる施設について、整備済みである西八千代調理場を参考に、民間活力導入による事業手法を検討し、29年度で方針を決定するとしている。
八千代台保育園(八千代台東1-19-6)については、8日の指名競争入札で改築工事基本設計及び実施設計業務を委託する。30年度に現敷地内で改築する計画で、一時移転に伴う経費と基本・実施設計委託料を合わせて、6月補正予算で5585万6000円を確保した。
既存園舎は木造平屋421平方m(Iw値0・67)で、昭和45年建築。現在と同じ90人の定員を想定しており、構造・規模は基本設計の中で固めていく。25年度には同保育園について、千都建築設計事務所(千葉市美浜区)に委託して、米本南、睦北、八千代台南、八千代台西の4園とともに、耐震診断業務を実施している。
東消防署は、移転場所は米本2713-5地先などの3筆(敷地面積約4981平方m)に移転する。7月27日の指名競争入札で共同設計(大阪市北区)に、庁舎建設工事の実施設計業務を委託。現時点で想定しているRC造2階建て延べ約1600平方mの構造・規模をもとに実施設計を進める。
6月補正予算で確保した設計費と同額の4678万6000円について繰越明許費を設定しており、遅くとも30年度は設計を完了させるとともに、建築工事に着手して、31年中に完成させる計画。
児童発達支援センターは、ことばと発達の相談室(萱田2277)、すくすくルーム(米本1514-1)で構成。構成する2つの建物を統合して、建て替える方向で検討が進んでいる。このうち、RC・S造平屋895平方mの構造・規模(昭和47年建築)の米本に設置されている建物が、今回の市有建築物の耐震化整備プログラムの更新で、建替予定とされた。
当初は28年度で整備方針を決定するとしていたが、公共施設等総合管理計画アクションプラン(第1期、29年度)で年度別計画を変更。相談支援体制の充実に向けた他施設との複合化をはじめ、整備手法の検討に時間を要していることから、年度別計画について28年度を「整備手法検討」に変更し、「整備手法決定」を29年度に繰り延べした。30年度以降は、29年度に決定する整備手法を踏まえ設定する。