成田用水の施設機能強化構想 単価見直しへ基礎資料(水資源機構)

[2017/7/25 千葉版]
 水資源機構千葉用水総合管理所は、成田用水事業計画基礎資料作成業務について24日、一般競争入札の実施を公告した。確認申請書等の提出を8月7日16時まで受け付けるもので、入札書の提出期間は8月21日~25日16時。同28日に開札して業務を委託し170日の履行期間で、同事業における施設機能強化構想(案)に基づき算定した概算総事業費(案)について、採用単価等の見直しを行うための基礎資料を作成する。

 同業務で委託するのは、採用単価等の見直しを行うための基礎資料を作成するための▽現地調査▽資料の検討▽数量計算書の検討▽採用単価の検討▽概算総事業費(案)の算定▽点検照査とりまとめ──の各一式。

 主な競争参加資格は、同機構における29・30年度一般競争(指名競争)参加資格業者のうち、測量・建設コンサルタント等の業種区分の「土木関係建設コンサルタント業務」の認定を受けていることなど。

 19年4月1日以降に元請けとして完成・引渡しが完了した同機構、国、特殊法人等、地方公共団体、地方公社等、公益法人または大規模な土木工事を行う公益民間機企業が発注した同種業務(事業計画書または事業費)または類似業務(概算事業費)の履行実績も求める。

 入札にあたり参考資料として示された成田用水施設機能強化構想案のうち、幹線、支線水路以外の主な内容は次の通り。[1]老朽化対策[2]大規模地震対策──の順。
▽取水口(根木名川用水と共同事業)=[1]樋管(クラック補修・FRPグリッド補強等)、分水槽(角落し設置)[2]主・副制水門扉(コンクリート増厚)、樋管(鉄筋挿入)
▽尾羽根川水管橋=[1]下部工(クラック補修等)[2]下部工(シート巻立て・コンクリート増厚・地盤改良等)、上部工(可とう管補強・落橋防止等)
▽小泉揚水機場=[1]中継水槽(クラック補修等)、ポンプ設備(3台更新等)、電気設備(電源設備更新等)、受電設備(変圧器等)、建屋(クラック補修・防水・照明等)[2]中継水槽(コンクリート控壁・H鋼杭打等)、受電設備(鉄構部コンクリート根巻き等)、建屋(吊天井補強)
▽成田用水橋=[1]主桁(クラック補修・剥離防止等)[2]上部工(可とう管補強・支承補強等)
▽野毛平加圧機場=[1]ファームボンド(クラック補修・スクリーン等)、ポンプ設備(4台更新・保圧2台更新等)、電気設備(電源設備更新等)、建屋(クラック補修・防水・照明等)[2]ファームボンド(コンクリート控壁・H鋼杭打等)
▽新川揚水機場=[1]導水路~吸水槽(クラック補修・吸水槽分割化等)、ポンプ設備(4台更新・保圧廃止等)、除塵設備(2台更新)、電気設備(電源設備更新等)、建屋(クラック補修・防水・石綿・照明等)[2]受電設備(全更新・地盤改良・PBC等)、建屋(吊天井補強)
▽根木名川水管橋=[1]下部工(クラック補修等)[2]下部工(コンクリート増厚)、上部工(桁補強・落橋防止等)
▽JR横断BOXカルバート=[1]ボックスカルバート(地盤改良等)[2]ボックスカルバート(コンクリート増厚・鉄筋挿入)
▽間倉水管橋(県と共同事業)=[1]下部工(クラック補修等)[2]下部工(コンクリート増厚、増杭)、上部工(可とう管補強・支承補強等)
▽多古加圧機場=[1]ファームボンド(クラック補修・スクリーン・分割化等)、ポンプ設備(4台更新等)、電気設備(電源設備更新・PCB等)、建屋(クラック補修・防水・照明等)[2]ファームボンド(コンクリート控壁・H鋼杭打等)
▽多古調整水槽(水路システム合理化)=調整水槽新設(8900m3、管内保圧機能付加)、付帯施設新設(制水弁等)他
▽芝山加圧機場=[1]ファームボンド(クラック補修・スクリーン・分割化等)、ポンプ設備(3台更新)、電気設備(電源設備更新)、建屋(クラック補修・防水・照明等)[2]ファームボンド(コンクリート控壁・H鋼杭打等)
▽高谷川水管橋=[1]下部工(クラック補修等)[2]下部工(耐震壁設置・コンクリート増厚)、上部工(可とう管補強・支承補強等)
▽高田加圧機場=[1]ファームボンド(クラック補修・スクリーン・分割化等)、ポンプ設備(4台更新等)、電気設備(電源設備更新・PCB等)、建屋(クラック補修・防水・石綿・照明等)[2]ファームボンド(コンクリート控壁・H鋼杭打等)

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