[2017/7/13　千葉版]
　国土交通省関東地方整備局(泊宏局長)は12日、平成28年度優良工事等の局長表彰をさいたま新都心合同庁舎で執り行った。表彰式では、優良工事関係(対象工事件数1150件)として優良工事52件(重複受賞を除くと45社)、優秀工事技術者46人、安全管理優良受注者90社、優良業務関係(対象業務件数1611件)として優良業務48件(同36社)、優秀技術者48人が晴れの栄誉に輝いた。

　優良工事等の表彰は、その施工や、業務成果及び業務への取り組み方が優秀であって他の模範となるものを表彰することにより、技術の向上及び円滑な事業の推進に資することを目的とした制度。安全管理優良受注者表彰は、安全管理に優れた受注者を表彰することにより、安全対策の向上及び円滑な事業の推進に資することを目的とした制度となっている。

　表彰式で泊局長は、受賞者の技術と功労に敬意を表したあと、「九州地方を襲った豪雨でも分かるように、我が国の国土はいつ大きな自然災害に見舞われてもおかしくない。災害が頻発する国土において、社会資本整備はもちろん、災害復旧など、建設業の役割の重要性を再認識した」

　「少子高齢化や若年入職者の減少など、建設業界を取り巻く環境は厳しいが、国交省としても今後、ICT工事の導入などを積極的に進め、生産性の向上を図り、魅力ある建設業界を築いていきたい。各企業においても新技術の開発や優れた人材育成を進め、今後も社会資本の維持管理にご協力いただきたい」とあいさつした。

　主な受賞者は次の通り(敬称略)。

　●優良工事・優秀工事技術者
▽工事名＝[1]事業者名[2]技術者氏名──の順。

　〈江戸川河川事務所〉
▽H27江川上地区低水護岸工事＝[1]松浦建設[2]松浦宏統
▽H27中野台地区低水護岸工事＝[1]松浦建設[2]松浦善統
▽H28江戸川上流河川維持(その1)工事＝[1]金杉建設[2]田中瑞穂
　〈千葉国道事務所〉
▽国道127号富浦地区改良舗装工事＝[1]奥村建設[2]飯塚正伸
▽舞浜大橋耐震補強その1工事＝[1]新井組東京支店[2]森哲夫
▽金野井大橋他耐震補強・補修工事＝[1]東鉄工業千葉支店[2]落合太郎

　●安全管理優良受注者
▽会社名(所在地)＝完成工事件数──の順。
　〈一般土木工事〉
▽畔蒜工務店(横芝光町)＝5
▽阿部建設(旭市)＝4
▽石井工業(香取市)＝5
▽岡田土建(銚子市)＝13
▽工建設(千葉市)＝11
▽東邦建設(成田市)＝8
▽古谷建設(横芝光町)＝12
▽堀建設(野田市)＝9
▽片岡工業(一宮町)＝8

　●優良業務・優秀技術者
▽業務名＝[1]事業者[2]技術者──の順。
　〈江戸川河川事務所〉
▽H28江戸川管内洪水対応検討業務＝[1]東京建設コンサルタント東京本社[2]東逸之
　〈利根川下流河川事務所〉
▽H28利根川下流部自然再生検討業務＝[1]エコー・河川財団・日水コン設計共同体[2]平田真二
　〈首都国道事務所〉
▽H28北千葉道路(市川～鎌ケ谷)交差点予備設計他業務＝[1]パシフィックコンサルタンツ首都圏本社[2]市東哲也
　〈関東技術事務所〉
▽H28中空床版橋調査業務＝[1]復建技術コンサルタント東京支店[2]飯土井剛
　〈千葉港湾事務所〉
▽千葉港葛南中央地区岸壁等補修対策検討業務＝[1]日本海洋コンサルタント[2]久下真一

　工事成績優秀で県内2社を認定

　平成28年度の優良工事等表彰式に併せ同局では、平成29年度工事成績優秀企業15社を局長認定した。県内からは、平均点82点の松浦建設(野田市)、同80点の阿部建設(旭市)の2社が認定されている。

　工事成績優秀企業は、関東地方整備局(港湾空港部を除く)において過去2カ年度に完成した土木工事の工事成績評定結果をもとに、その工事を受注した企業の工事成績評定点の平均点を算出し、企業の工事成績評定結果のランキングを作成し、優良工事等選定委員会において審査を行い選定する。

　工事成績評定の平均点が80点以上の企業かつ、工事成績優秀認定企業としてふさわしい企業で、認定された企業は、工事を受注した際には発注者が行う中間技術検査を省略することがで、また、総合評価方式において企業の評価が優位になる。