沼南庁舎 中長期の保全計画検討 劣化診断し優先順位(千葉県柏市)
[2017/7/14 千葉版]
千葉県柏市沼南支所総務課は、沼南庁舎中長期保全計画作成業務について12日、制限付き一般競争入札(事後審査・ダイレクト型)の執行を公告した。第1と第2の2棟で構成する同庁舎の長寿命化を図るのが狙いで、入札書の送信期間は22日午前10時~27日午後3時。28日に開札して業務を委託し29年度で、劣化診断により現状を把握し、予防保全的な改修の優先順位を検討し、年次計画を取りまとめたい考えだ。
主な参加要件は、同市の入札参加資格者として登録され、区分「測量・コンサルタント」のうち大分類「建築関係建設コンサルタント業務」の中分類「調査」または大分類「建築関係建設コンサルタント業務」の中分類「建築一般」に登録があり、本店が柏市内にあることなど。官公庁等が19年度以降に発注した250万円以上の建築物の劣化診断、調査または点検業務について、元請として履行完了した実績も求める。
同業務の対象となる沼南庁舎(大島田48-1)は、同市と合併した旧沼南町の町役場であった建物。構造・規模は、第1庁舎がRC造2階(塔屋1階)建て延べ1305平方m、第2庁舎がRC(一部S)造地下1階地上6階(塔屋1階)建て延べ5439平方m。
このうち第1庁舎は1階がこども図書館、2階が市の郷土資料展示室。第2庁舎は、1階に沼南支所の総務課と窓口サービス課、健康相談コーナー・柏市妊娠子育て相談センター、2階に学校教育課、学校財務室、教職員課、学校施設課、学校保健課、指導課、生徒指導室、3階に教育総務課、生涯学習課、文化課、スポーツ課、4階に教育研究所が配置されている。
沼南庁舎については、ランドブレイン(東京都千代田区)に委託して整備方針を検討し、平成18年3月に報告書を作成。昭和41年竣工(昭和59年改修)と旧耐震基準で建設されている第1庁舎について、平成18年5月に大規模改修工事設計業務を岡設計(東京都渋谷区)して、19年度には大規模改修工事に着手している。
一方、第2庁舎は昭和58年の竣工で、新耐震基準で建設されており、耐震性能は確保されているものの、完成以来に大規模な改修などを実施していない。