パークタウン第6住区 来春、148ha造成に着手 1965区画整備(三菱地所)

[2017/7/8 宮城版]
 三菱地所(東北支店・仙台市青葉区)が県に申請している林地開発許可について、6日に県森林審議会森林保全部会が開かれた。同社が申請している「泉パークタウン第6住区開発計画」について審議した。仙台市泉区根白石地区の山林など約148.2haを開発し、宅地1965区画を造成する。同社は来春の着工を予定し、35年中の完成・分譲開始を目指す。

 三菱地所は3月に、林地開発許可申請を県に提出した。すでに仙台市の環境影響評価の手続きや、農地転用許可の手続きを完了している。村井嘉浩知事から林地開発許可についての諮問を受けた県森林審議会森林保全部会は申請内容を審査し、現地視察をした上で同社の開発計画を承認。村井知事に「許可する」と答申する。

 同社の申請によると、開発するのは泉区根白石字針生山5-3ほかの山林・水田など約148.2ha。泉パークタウンのうち、第4住区・寺岡地区および第5住区・紫山地区の西側に位置する。土地215筆のうち、すでに202筆を取得済みだという。

 事業対象区域148.2haのうち、開発に係る森林面積は約87.6ha。宅地は約55.7haを確保、道路用地は約27haを確保する。

 宅地は敷地の東側、南側、西側にゾーニングし、北側は森林を残す。造成工事では高地を切土し、切土した土で谷を埋める。切土量・盛土量とも約650万立方mを見込む。残土はない見込み。

 内水などの防災対策として、敷地南西側に貯水量11万立方mの防災調整池を整備する。主に西側エリアの内水を引き込み、周辺河川に放流する。東側エリアの内水については、第6住区より南東側にある既設の八沢川調整池に引き込む計画だ。

 開発によってため池が消失する。泉土地改良区の水田13.6haのかんがい用水を確保するため、敷地南西側に貯水量2500立方mのため池も整備する。

 公園は西側エリアの円形公園をはじめ、8カ所に計5.2ha分整備する。

 同社の計画では、30年春に造成工事に着手し、35年まで5カ年をかけて造成する。宅地1965区画を整備し、20年程度をかけて分譲していく。

20170708sen

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