八千代エンジを選定 石巻河南道路の概略設計(仙台河川国道)
[2017/6/29 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は「石巻地区道路調査検討業務」の簡易公募型プロポーザルで、受託候補者に八千代エンジニヤリング(東北支店・仙台市青葉区)を選定した。今後、同社と見積り合わせして随意契約する見込み。同業務では、国道108号石巻河南道路の整備に向け、具体的な道路整備計画と計画段階評価を検討するほか、新設道路の概略設計を作成する。
同業務の具体的な内容は▽課題等に関する意見聴取と結果のとりまとめ▽道路整備計画の比較評価資料の作成▽社会資本整備審議会道路分科会東北地方小委員会の資料作成▽道路概略設計──の一式。履行期間は30年3月2日まで。
石巻河南道路は、石巻市と山形県酒田市を結ぶ東北横断ルートの一部として、地元などから早期の整備実現が強く要望されている。昨年度は、同社に道路調査検討業務を委託し、国道108号の交通状況や地域課題などを調べた。この時の調査範囲は、三陸沿岸道路の石巻女川インターチェンジ付近から、山形方面の延長約10km区間で、現道改良やバイパス化などを検討した。
石巻河南道路は現在、計画段階調査を進めている段階。道路の概略設計がまとまれば、地元住民に示して必要性を明確にし、社会資本整備審議会道路分科会東北地方小委員会で計画案を評価してもらい、新規事業化につなげる。
今回のプロポは、4月28日に手続きを告示し、5月12日まで参加表明書、6月6日まで技術提案書を求めた。その後に審査して26日付で同社を受託候補者に選定した。