新設小 47学級で検討へ 基本計画と設計一括プロポ(千葉県流山市)
[2017/7/8 千葉版]
千葉県流山市教育総務課施設整備室は、新設小学校の規模を47学級から検討することに決め、新設小学校建設設計業務委託について実施する簡易公募型プロポーザルの実施要綱を6日公表した。基本計画から基本設計、実施設計、造成設計までを一括して発注するもので、14日~20日に参加表明書を受け付ける。提案書の受付期間は8月17日~9月6日で、プレゼンテーションやヒアリングなどによる選定結果を9月15日に通知する予定だ。同業務については6月補正予算で3カ年継続費を設定しており、33年4月の開校を目指して、建設工事を31~32年度の2カ年で進める見通し。
新設小学校は、大畔地先の市街化調整区域(建ぺい率60%、容積率200%)に建設する計画。予定学級数は47学級程度で、敷地面積約2万平方mは校舎棟、屋内運動場、プール、給食調理場及び学童クラブを配置する予定。
同市では、つくばエクスプレスの開通に伴い流山おおたかの森駅周辺で土地区画整理事業が施行されており、大型マンションや戸建て住宅の建設により、小山小学校、おおたかの森小学校では児童が急増している状況。そこで、33年度の開校を目途に新設小学校の建設を計画している。
簡易公募型プロポーザルで委託する業務は、新設小学校建設にかかる基本計画、基本設計、実施設計及び造成設計について提案を求めるもの。これらを一括して発注することにより、設計期間の短縮と費用の削減が期待できることから、6月補正予算では建設事業(設計等業務委託)として、総額2億8378万8000円の継続費を設定している。年割額は29年度5580万円、30年度1億5249万6000円、31年度7549万2000円。
委託期間は31年9月30日まで。ただし、基本計画は30年2月28日まで、基本設計は30年8月31日まで、造成設計は30年10月31日まで(造成工事費の概算書は29年12月20日まで)、工事費概算書は30年12月20日まで(積算の目標値となる概算工事費は30年9月中旬まで)にそれぞれ作成し提出することを求めている。
応募者は、同業務を実行する能力を有する単独企業あるいはグループ(複数の企業の共同)。グループで応募する場合は、主たる役割を担う代表企業を1社選定する。主な資格要件は、市の資格者名簿(測量・コンサルタント:建築一般)に登録されており、過去5年以内に学校での建築工事に関する建築設計業務の実績があることなど。
選考では、審査委員会が参加表明書の書類選考を行い、応募多数となった場合は応募者を数社程度に選定。書類選考で選定された応募者の提案内容に関して、プレゼンテーション・ヒアリングを実施。総合的に審査し、最も適格とされる最優秀提案者を1者、数者の優秀提案を選定する。なお、提案者が1者であった場合でもその得点が400点以上(600点満点)であれば提案を有効とする。