工事・業務1366件 出島架橋を設計施工で 第2四半期発注予定(県出納局)
[2017/7/4 宮城版]
県出納局は第2四半期以降に発注する工事、業務委託を更新し、3日に発注予定を公表した。1日時点で工事997件、建設関連業務369件の発注を予定している。工事案件のうち、WTO対象は出島架橋本体工事など3件。同工事では牡鹿郡女川町の離島・出島(いずしま)と本土を結ぶ鋼中路アーチ橋について、第2四半期に詳細設計と本体工事を一括発注する。
県が更新した発注予定によると、工事案件は28年度同期比で74件減。四半期別の件数は、第2四半期が688件、第3四半期が235件、第4四半期が74件となっている。
部局別の発注件数で最も多いのは、土木部の474件(本庁171件+出先機関303件)。全体の47.5%を占めている。次いで農林水産部の272件(本庁14件+出先機関258件)で、占有率は27.3%。このほか、教育庁が79件(本庁70件+出先機関9件)、県警本部が76件(本庁のみ)、企業局が67件(本庁8件+出先機関59件)を発注する。
WTO対象工事は4月時点から変わらず、出島架橋本体工事と豊里大橋橋りょう上部工耐震補強補修工事(登米市豊里町)、大谷地区海岸防潮堤ほか工事(気仙沼市本吉町)の3件を予定している。
出島架橋は女川町の出島と尾浦地区間に、橋長352mの鋼中路アーチ橋を建設する。道路整備事業は女川町が行っており、橋の架設事業を県が受託している。第2四半期に高度II型の総合評価方式を適用する一般競争入札を公告。最初に入札参加者から事業提案を募り、半年程度をかけて受託者を選定する。
橋の架設事業では、旧北上川河口部(石巻市)で実施する新西内海橋災害復旧(橋りょう下部工)工事を追加した。第3四半期に一般競争入札を公告する。
旧北上川の中州に位置する中瀬地区には、同地区と左岸側に架かる東内海橋、同地区と右岸側に架かる西内海橋がある。両橋とも震災津波を受けて被災したため、架け替える。その際、西内海橋は県が施工する(東内海橋の施工は石巻市)。下部工工事では管径800mmの鋼管くいで基礎工事を行い、その上で橋台2基を打設する。工期は約21カ月、概算工事規模は5億~24億7000万円を見込む。
海岸堤防の災害復旧では、第2四半期に白浜地区海岸災害復旧工事その3の一般競争入札を公告する。施工地は追波湾に面する石巻市北上町十三浜。施工延長は135mで、盛土量2万5000立方m、のり覆護岸工5060平方mを見込む。工期は約17カ月、概算工事規模は5億~24億7000万円。
第2四半期にはほかに、土木部営繕課が畜産試験場種雄牛舎新築工事の一般競争入札を公告。畜産試験場(大崎市岩出山)内にS造平屋1432平方mの牛舎と精液採取室を建設する。工期は約10カ月、概算工事規模は2億~5億円を見込む。