柏たなか駅周辺 具体策検討し提案へ(千葉県柏市)
[2017/6/23 千葉版]
千葉県柏市北部整備課は、柏たなか駅周辺まちづくり検討業務について21日、制限付き一般競争入札(事後審査・ダイレクト型)の実施を公告した。入札書の送信を6月30日~7月5日午後3時に受け付けるもので、7月6日に開札して委託する。水と緑のネットワークについて、同駅周辺地区の整備方針の具現化に向け、具体策の検討、提案を求める考えだ。
同業務は、柏北部東地区まちづくり検討協議会、まちづくり推進分科会の運営支援を行うとともに、柏たなか駅周辺地区整備方針の具現化に向け、30年3月27日までの委託期間で、具体策の検討と提案を行うもの。28年度に委託した業務で、水と緑のネットワーク形成を中心に検討する方向性が決まったことから、29年度では同協議会に分科会を設け、方針の具現化を加速させる。
主な参加資格は、市の入札参加資格者として登録され、かつ、区分「測量・コンサルタント」のうち大分類「土木関係建設コンサルタント業務」の中分類「都市計画及び地方計画」に登録があることなど。官公庁等が19年度以降に発注した50万円以上の「都市再生整備計画」「まちづくり計画・検討」「土地利用計画」または「土地活用検討」業務について、元請として履行完了した実績も求める。
柏たなか駅周辺地区整備方針は、27年度に策定された。▽ネットワーク形成▽景観形成▽土地利用▽公共施設整備──の方針で構成されており、利根川遊水地、川端調整池、近隣公園などの地域資源を活かした土地利用や、歩行者、自転車ネットワークを地区外・広域ネットワークとの接続を考慮した整備などが盛り込まれている。
このうち水と緑のネットワークは、近隣公園、川端調整池を水と緑の拠点とし、地区拠点である柏たなか駅から回遊できる歩行者・自転車ネットワークを形成し、広大な田園風景が広がる利根川遊水地と動線上の連続性をもたせることによって、周辺地域と一体となる緑豊かな空間を形成するとしている。
水と緑のネットワークは1号近隣公園から調整池を経由し、2号近隣公園を連絡しており、今回の業務では、これらの景観や植栽なども検討する見通し。
同方針に盛り込まれている景観形成の方針のうち、ネットワークの景観形成についての主な内容は次の通り。
▽水と緑のネットワークを形成する道路は、沿道の公園や調整池、大規模宅地と一体となって、農あるまちづくりを表現する緑ゆたかな景観を形成・誘導する
▽水と緑のネットワーク沿道の建築物は、歩行者・自転車利用者からの見え方、水と緑の拠点への眺望を意識したしつらえになるよう誘導する
▽水と緑の拠点は、利根川遊水地や既存樹林の活用、周辺道路との一体感、地域住民の憩い・地域の賑わいに配慮した景観を形成する