社会福祉センター 25~29億円投じ建替へ(千葉県健康福祉部)
[2017/6/24 千葉版]
民間福祉活動や災害ボランティア活動の拠点として、県が主体となって再整備することに決めた社会福祉センターについて、県は総事業費として25億円~29億円を見込み、延べ床面積4500平方m~5400平方m程度の規模で検討していることが明らかとなった。開会中の県議会定例会で、諸橋省明副知事が検討状況について21日答弁した。6月補正予算案には建て替えの基本設計に債務負担行為を設定しており、所管する県健康福祉部では30年度に基本設計、31年度に実施設計を完了させ、32~34年度で工事を進め、34年度中に供用開始したい考えでいる。
6月補正予算案には、千葉県社会福祉センター整備事業として、基本設計に限度額3400万円の債務負担行為(期間は30年度)を設定している。30年2月ごろから基本設計の委託に向けた手続きを進め、30年度に契約する見通し。
現況規模は、RC造5階(塔屋2階)建て延べ約3790平方m。耐震性能が不足することから、社会福祉活動の推進や災害時のボランティア活動の拠点としての機能を強化するため、建て替えることに決めた。建設場所は現在地(千葉市中央区千葉港4-3)の近隣県有地で検討を進める。
定例県議会で石毛之行議員(自民党)の代表質問に対し、諸橋副知事は「新たなセンターの整備にあたっては、現在の県内福祉団体の活動拠点としての機能に加え、大規模災害時における災害ボランティアセンターの設置等の福祉的支援拠点や、福祉人材の一層の要請・確保に向けた取組などの機能を強化したいと考えているそのため、大規模災害時における県庁や日赤千葉県支部との連携のしやすさなどを考慮し、現在のセンター近くの県有地を建設候補地としている」と答弁。
また、「施設の延べ床面積は、現センターの規模を上回る4500平方m~5400平方m程度を検討しており、総事業費は25億円~29億円を見込んでいる。今後、社会福祉審議会などの意見を聞きながら、整備方針を決定のうえ、29年度に基本設計に着手し、34年度中の完成を目指す」と検討状況を説明した。
既存のの建物は、昭和49年1月29日の完成。県と県社会福祉協議会が共有している。同協議会によると、昭和45年10月に市原市で開催された第20回千葉県社会福祉大会で、民間社会福祉活動の推進を図るべく拠点として、社会福祉センターの早期建設が決議され、同協議会が中心となり建設計画を進め、約4年を経て建設された。
施設内には▽社会福祉7団体▽高齢者福祉4団体▽障害者福祉4団体▽その他2団体──が入居しており、本県の社会福祉団体の拠点となっている。