2橋下部工と築堤一括 河川復旧で来年度に工事発注 石巻の追波沢川(県)
[2017/6/16 宮城版]
県は、石巻市北上町十三浜で進める追波沢川の河川災害復旧に伴い、同川に架かる市道橋の追場橋と追場2号橋を架け替える。両橋の架け替え設計はエイト日本技術開発(東北支社・仙台市若林区)がまとめたが、その後に河川の線形を見直したため、15日に同社と修正設計業務の随意契約を結んだ。新橋2橋の下部工は、河川の築堤工事と一括し、来年度に発注する予定だ。
新橋は、追場橋が橋長28m、幅員5mの単純鋼製橋、追場2号橋が橋長10.8m、幅員2.7mの単純PC橋となる。河川堤防のかさ上げ復旧に伴い、県が市に代わって現橋とほぼ同じ位置で架け替える。
修正設計業務では、2橋の詳細設計以外に、延長50mの護岸の詳細設計や、延長720mの前後道路の詳細設計、路線測量、用地測量、機械ボーリングなども担当する。履行期間は11月30日まで。
県東部土木事務所によると、2橋の下部工工事は、延長750mの築堤工事と一括して来年度に本課発注する見通し。築堤は、5分勾配のブロック積みで、現地盤から低いところで30~40cm、高いところで1m40cmほどかさ上げする。
追波沢川の河川災害復旧事業では、全体で延長2.1kmの河川堤防を再整備する。これまでに、下流側から延長1.35km区間の工事を鴻池組JVに発注し、施工中となっている。この工事では、3橋の下部工工事が含まれている。
工事全体の進捗率は、29年3月末時点で17%。県は今後、橋りょうの上部工工事も発注し、32年3月末の全体完成を目指す。