古川で道路新設1.3km 稲葉小泉線 予備設計を15日入札 大江川に新橋(県北部土木)
[2017/6/7 宮城版]
県北部土木事務所は、大崎市古川字竹ノ内地区で、都市計画道路稲葉小泉線の延長1.3kmを新設するため、予備設計業務と測量業務に着手する。両業務はそれぞれ15日に指名競争入札を開札して委託先を決める。履行期限は予備設計が30年3月16日まで、測量が12月22日まで。同事務所が進める大江川のバイパス河川(捷水路)整備に合わせた道路新設となる。新設区間を横切る大江川の捷水路には橋を架ける。
市によると稲葉小泉線は、古川南中学校の西側から、小泉地区の桜ノ目橋までに至る延長4.1kmの都市計画道路。全体のうち、市民病院西側の960m区間が完成済み。残る3.1kmのうち、大江川捷水路沿いの国道347号から南側380m区間は、同事務所が市の受託事業として道路整備を進めている。
さらに347号から北側の1.6km区間も県事業で道路整備することになり、うち300m区間の予備設計を日本工営(仙台支店・仙台市青葉区)に委託した。今回予備設計を委託する1.3kmは、この300mより北側の国道47号にまでに至る区間で、橋の架設設計も含む。
同事務所が整備する347号から南側の380m区間は、幅員16mを確保する。ただし、都市計画道路としての幅員は25mになっており、市が今後に計画変更する予定。北側区間は幅員14~16mを確保する見通し。
先行して工事を進めている南側は、途中でJR陸羽東線が横断している。このJR部分を除く区間は載荷盛土中で、今後に道路工事を発注して31年度をめどに完成させる見通し。
北側は、日本工営で予備設計をまとめる347号から300m区間について、まずは本年度に詳細設計を委託し、用地買収を進めて着工、32年度の完成を目指す。
大江川沿いでは、27年9月の関東・東北豪雨で床上浸水61戸、床下浸水198戸の被害が発生。このため、床上浸水対策特別緊急事業で延長1kmの捷水路整備を進めている。事業期間は28~32年度。総事業費は26億円。護岸の詳細設計は日本工営に委託した。