新馬橋36mで予備設計 8社指名し7日開札(仙台市)
[2017/6/1 宮城版]
仙台市は、泉区根白石地区に新たな橋りょうを架設するため「国道457号馬橋測量調査予備設計業務」の指名競争入札を8社に通知した。7日に開札し委託事業者を決定する。業務では、橋長36mで、河川協議を踏まえ橋台の位置、橋脚数、構造に加え、橋りょうと接続する新設道路のルート・形態などを検討する。
指名事業者は▽大江設計▽サトー技建▽佐野コンサルタンツ▽三協技術▽ダイワ技術サービス▽テクノ東北▽東北構造社▽復建技術コンサルタント──の8社。履行期限は30年3月30日まで。業務は橋長37mの橋りょうと接続道路の予備設計をまとめる。
新橋りょうは、既存の馬橋が27年9月豪雨で被災し国道が寸断されたため、地元住民の要望を受けて建設される。架設場所は被災した橋より150m下流側。予備設計は、橋長36mで橋りょうの幅員は車道2車線と片側か両側歩道分を検討する。
橋脚数は、現行基準により0~1本になる見通し。このほか、橋りょうの構造、形態に加え、新橋を渡った先に道路が無いため、架設に伴う新設道路のための用地買収面積の算出や、道路形態なども検討してまとめる。接続道は隣接地区の民間開発地へのルートも見込まれる。
地元の根白石まちづくり協議会は2月、市に提言書を提出。災害に強く、車両の相互交通、地元のお祭りでお神輿が通過できる幅員の確保、現在の馬橋は橋脚を減らした歩道橋として残すことなどを求めている。市は提言を踏まえ、30年度に詳細設計に着手する。
被災した馬橋は、橋長36mの6径間プレテン床版橋で、橋脚は5本設置されている。復旧工事を赤坂建設(仙台市泉区)で進めており、8月に完了し、交通開放される見通し。