北谷津跡地の新清掃工場 八千代エンジがDBO支援(千葉市)
[2017/6/10 千葉版]
千葉市環境局廃棄物施設課は、旧北谷津清掃工場(若葉区北谷津347)の跡地にDBO方式を採用する清掃工場の整備・運営に当たってのアドバイザリー(支援)業務を委託する公募型プロポーザルで、八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区)を選定、契約したことを9日に明らかにした。契約額は2588万円(税抜き)。プロポーザルには4者が参加し、100点満点で77・8点を獲得した同社が選ばれた。
今回の業務で市は、履行期間を31年3月20日までの2カ年、委託限度額には3433万円(税抜き)を設定していた。
委託内容は事業条件や事業者募集および選定方法などの検討に加え、実施方針の作成と公表、特定事業の評価・選定および公表、事業者募集書類の作成と募集・評価・選定・公表それぞれに伴う支援を予定している。
環境影響評価(アセス)に伴い公表された計画段階環境配慮書による施設計画では、敷地3万1710平方mに対し、建物・建築物等に約1万0500平方m、緑地に約9600平方m、道路(エントランス含む)に約6600平方m、駐車場に約3400平方m、池に約1600平方mを配分。このうち建物は延べ約2万3500平方m、建屋高さ約43m、煙突高さ130mを見込んでいる。
工事計画をみると、既存施設の解体工事を33年度から2カ年で進めるのに並行し、34年度には土木工事に着手。併せて同年度内には基礎・杭工事もスタートさせ、建築工事やプラント工事も順次着工。37年度には外構工事、植栽工事と試運転を経て、38年度の稼働を目指す。
新清掃工場は処理能力に1日585t(195t×3炉)、焼却方式にガス化溶融方式のシャフト炉式または流動床式の採用を想定しており、DBO事業者の選定時に決定する。
旧北谷津清掃工場は、昭和52年12月に稼働を開始。全連続燃焼式焼却炉(ストーカ式)で1日最大450t(150t×3炉)を処理していた。新清掃工場の整備には同工場の解体を含める。
市の基本計画によるとごみ減量化の目標を達成した同市では、3カ所で稼働させていた清掃工場について「3用地2清掃工場運用体制」に移行させるため、まず北谷津清掃工場を28年度末で廃止。平成8年稼働の北清掃工場(花見川区三角町727-1)は基幹整備で42年度末まで延命化する一方、平成14年稼働の新港清掃工場(美浜区新港226-1)は新工場稼働後の38年度から42年度までリニューアル整備を図ることにしている。
29年度に市は同支援業務のほか、八千代エンジニヤリングに委託しているアセス作業を進めるとともに、土壌概況調査の委託などを予定している。