給食センター造成費計上 DBO方式で新築 30年4月にプロポ 6月補正予算案(大河原町)

[2017/6/8 宮城版]
 柴田郡大河原町は、6月補正予算案に新学校給食センター整備事業について用地造成に向けて測量設計業務委託費や工事費を計上した。建設候補地は、金ケ瀬中学校北側に隣接する農地を予定しており、予算が可決され次第、業務を委託し、年度内に1次造成工事まで完了させたい考え。DBO事業者の選定プロポーザルは30年4月にも手続きを開始する見通し。

 補正予算案には、同センターに委託費として用地造成測量設計業務に1188万円、整備事業者選定支援業務に1560万円、開発行為等許可申請業務に60万円などを計上。このほかに、用地取得費として7200万円、用地造成工事費として3000万円を盛り込んでいる。

 新センターは、金ケ瀬字原地区の農地5135平方mを取得して整備する。町内の工業地域や準工業地域に適地がなく、農業振興地域から候補地を選定した。計画ではS造平屋一部2階建て延べ1800平方m規模でセンターを整備し、町内5つの小・中学校に2500食を提供する。衛生面を重視したドライシステムの導入や食物アレルギーへも対応する。

 事業手法はSPC(特別目的会社)非設立のDBO方式を採用。事業者はプロポーザルで選定し、設計・施工・維持管理・運営までを一括して担当する。事業費は13億2500万円を試算している。

 補正予算案は7日に開会した町議会6月会議に上程。可決されれば、用地取得に向けた調整に着手するほか、用地測量設計業務を委託し、造成工事に向けて地質調査や造成設計をまとめる。DBO事業者選定支援業務は第2四半期中の委託となりそうだ。DBO事業者は30年5月下旬に特定し、同6月定例会での工事請負契約締結議案の提出を想定している。事業者には31年度内の竣工・調理業務開始を目指してもらう。事業の基本計画はフケタ設計(仙台事務所・仙台市宮城野区)がまとめた。

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