矢本緑地にパークゴルフ場 koboパークには水素設備 6月補正予算案(県)

[2017/6/10 宮城版]
 県は9日、県議会6月定例会(16日開会)に提出する補正予算案(第2号)の内容を公表した。一般会計に矢本海浜緑地(東松島市大曲)のパークゴルフ場整備費などを盛り込み、26億1939万円を追加。総額を1兆2276億2656万円とする方針。koboパーク宮城(仙台市宮城野区宮城野2丁目)には太陽光発電を利用した水素製造設備を設置することとし、整備費を計上する(別表参照)。

 6月補正予算案の内容は、佐野好昭総務部長が記者会見して明らかにした。県議会に提出する補正予算案は一般会計のみ。追加額のうち、震災対応分は22億3009万円。普通建設事業費には5億8930万円を充当する。この増額により、特別会計、公営企業会計などを合わせた予算総額を1兆5104億2956万円(28年度同期比11.3%減)とする。

 矢本海浜緑地の整備費には、1億1924万円を充てる。震災津波を受けて被災した同緑地は、大曲浜地区被災市街地復興土地区画整理事業地の11.2haに再建中。現在、敷地東側の約8haを対象に、木村土建(東松島市)が2期目の造成工事を施工している。敷地東側にはパークゴルフ場や多目的広場、防災築山、バーベキュー広場を整備する。

 水素製造設備の整備費には2億円を計上する。県は4月、経済産業省資源エネルギー庁が公募した事業に応募し「自立型再エネ水素活用モデル実証事業」が採択された。太陽光発電で得た電力をもとに水を分解し、水素エネルギーを生成・貯蔵できる設備をkoboパーク宮城に設置する。同設備で得た電力を、野球場の電力の一部として利用する。8月中に工事発注する方針だ。

 東京オリンピックに向けた宮城スタジアム(利府町菅谷)の改修では、芝の改修費190万円を計上したほか、1億8100万円の債務負担を設定した。同スタジアムはサッカー競技の会場となるため、31年まで3カ年をかけて芝を養生していく。

 グランディ21のテニスコート改修には、2億1740万円を計上。16面あるコート(クレー)のうち、10面を人工芝に変える。また、東日本大震災で使われていたユニット型の仮設住宅を移送し、新たにクラブハウスを建設する。

県29年度6月補正予算案

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