12億円追加で当初比2.6%増 石越にパークゴルフ場 6月補正予算案(登米市)

[2017/6/6 宮城版]
 登米市は5日、市議会6月定期議会に提出する補正予算案を公表した。一般会計を12億0507万円増額し、特別会計6事業と企業会計3事業を合わせた予算総額を880億7354万円とする方針。一般会計には石越町内に整備するパークゴルフ場の本年度分の建設費5億5928万円を計上したほか、長沼ボート場に建設するクラブハウスの事業費2億8674万円を盛り込んだ。

 熊谷盛廣市長が記者会見して明らかにした6月補正予算案の概要は、一般会計を12億0507万円増額して478億6640万円とする。4月の市長選挙前に骨格予算として編成された当初予算比で2.6%増。一般会計の普通建設事業費は12億7734万円とし、同26.6%増とする見通し。

 パークゴルフ場はチャチャワールドいしこし(石越町南郷字高森1000ほか)に、6コース54ホールの規模で新設する。総事業費は8億5010万円を試算しており、6月補正予算案では29年度分の工事費として5億5928万円を確保する方針。

 29年度はチャチャワールド内の既存施設や遊具の一部を撤去し、コースを整備する。コース内に管理棟を兼ねるクラブハウスと休憩所、トイレなどを設ける。10月をめどに着工し、30年10月の供用を予定している。設計業務はサンコーコンサルタント(東北支店・仙台市青葉区)が担当した。市は日本パークゴルフ協会が認定する公認コースとする方針だ。

 東京オリンピックのボート会場候補地として昨秋、注目を浴びた県立長沼ボート場には、市が県とは別にクラブハウスを建設する。総事業費は6億8941万円を試算。補正予算案には29年度分として工事費2億1153万円、施工監理費422万円、ふるさと交流館の解体費7098万円を盛り込んだ。

 クラブハウスは77人が宿泊できる合宿機能を有し、木造平屋(一部2階建て)897.6平方mで建設する予定。老朽化したふるさと交流館を解体後、跡地(迫町北方字天形114─2)に建てる。供用は30年7月を見込んでいる。

 このほか、旧米山高校の北側農地9510平方mに整備する中津山地区定住促進住宅について、造成工事や道路整備、下水道整備費など計1億2891万円を計上。280~430平方mの24区画と公園を整備する。

 6月補正予算案は8日開会の6月定期議会に提出する。

■登米市 29年度6月補正予算案の主な予算額(1万円未満切り捨て)

予算項目 予算額 補正額 29年当初比
一般会計 478億6640万円 12億0507万円 2.6%増
特別会計 土地取得 1億6098万円 3651万円 29.3%増
下水道事業 50億0403万円 4000万円 0.8%増
宅地造成事業 1億6089万円 3651万円 29.4%増
予算総額 880億7354万円 11億8525万円 1.4%増

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