庁舎新築を7月公告 総事業費25億円 役場復旧工事(山元町)

[2017/6/3 宮城版]
 亘理郡山元町は2日、一般会計6月補正予算案を公表した。町役場庁舎の新築復旧建事業について、総事業費を約25億円とし、29年度分の工事費12億2500円を計上するとともに、期限を30年度とする限度額12億4400万円の債務負担を組んだ。予算可決後、7月にも建築工事の発注手続きに入る。方式は条件付き一般競争入札を見込む。30年度内の供用開始を目指す。予算案は7日開会の町議会6月定例会に提出する。

 6月補正予算案には、新庁舎の29年度の本体建築工事費11億7500万円のほか、外構工事費(第1期)5000万円、施工監理業務委託費1240万円、臨時駐車場などの整備工事費1100万円を計上。

 新庁舎は、浅生原字作田山32の現仮設庁舎北側の駐車場に建設する。敷地面積は約2万6400平方m。規模はS増2階建て延べ3900平方mの規模とする。新しい駐車場などの外構は本体工事の進捗に合わせて分割して進める。また現庁舎を使いながらの整備となることから、臨時駐車場を隣接する中央公民館南側に設ける計画だ。

 今後、予算が認められれば夏ごろ入札手続きに入り、町議会9月定例会での工事請負契約議案の提出を目指す。本体工事期間は9月から30年12月ごろまで。設計業務はシーラカンスアンドアソシエイツ(東京都目黒区)が担当している。

 同町の役場庁舎は、大震災で被害を受け解体し、以来、プレハブの仮設庁舎で業務を続けている。

漁港の機能保全計画費など6補正予算案

 同町の一般会計第2号補正予算案は、新庁舎建設事業費などを盛り込み24億5704万円を追加する。同会計の総額は158億7151万円となる見通し。

 新庁舎以外では、磯浜漁港に関する、漁業集落跡地整備測量設計業務に1324万円、施設機能保全計画策定業務に1500万円などを措置。牛橋区民会館の再建には、工事費として補助金5000万円、小平地区の排水対策事業に工事費5050万円を付けている。このほか岩沼市・亘理町との消防広域化協議会の設立に向けた事務負担金100万円を補正する。

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