若林署新築工の概要公表 6月5日に入札公告 建築一式Sが対象(県出納局)
[2017/5/31 宮城版]
県出納局は30日、仙台市若林区の荒井東土地区画整理事業地内に新設する若林警察署の庁舎建設工事について、入札概要を事前公表した。6月5日に一般競争入札を公告し、入札参加を募る。工事ではRC造4階建て延べ4590平方mの庁舎棟などを建設する。県は29、30年度の2カ年で建設を進め、30年度末の完成を目指す。
出納局が公表した入札概要によると、入札の参加対象は、県の入札資格で「建築一式工事S等級」に登録している事業者。入札方式は一般競争入札で、標準型(施工計画型)の総合評価方式を適用する。6月5日に入札を公告し、同29日に開札する。
若林警察署は仙台市内で唯一、警察署がない若林区に新設する県内25番目の警察署。地下鉄荒井駅から南側約500mに位置する、荒井東土地区画整理事業地の14街区2~6画地の土地5816.7平方mに建設する。
庁舎棟の規模は、付帯する車庫・倉庫棟を含めRC造4階建て延べ4590平方m。留置施設は県内2例目となる男女完全分隔とする。女性職員の就労環境改善策として、更衣室内に仮眠室とシャワー室を設ける予定。庁舎屋上には発電量30KWの太陽光発電設備を設置するほか、災害対策用倉庫も備えて非常時の態勢確保を図る。
庁舎棟のほかには、RC造およびS造1~2階建ての発電設備室など4棟も建設する。工事には外構工事も含み、駐車場80台分を整備する。基本・実施設計は山下設計(東北支社・仙台市青葉区)が担当した。
総事業費は約33億円を見込んでいる。土木部営繕課が公表している発注予定によると、概算工事規模は5億~24億7000万円を試算している。
工期は16カ月を想定。県警察本部の意向では、29年度中に工事を9%まで進捗させる。本格的な工事は30年度を予定し、31年3月中の完成を目指す。開署は31年春の予定としている。