北国分線 320mを詳細設計へ(千葉県市川市)
[2017/5/30 千葉版]
千葉県市川市は6月2日に開札する一般競争入札(事後審査方式)で、都市計画道路3・4・12号道路詳細設計業務を委託する。都市計画道路北国分線について、東京外環道交差点までの延長約320mを対象とするもので、都市計画道路課では29年度に設計を完了させ、30年度に一部着工する計画だ。33年度の完成を目指している。
同業務は、都市計画道路3・4・12号道路築造工事を経済的かつ合理的に進めるために、ボーリング調査を行い、計画平面図及び詳細構造図等を設計し、工事発注に向けた設計図書・資料・報告書を作成するもの。委託箇所は堀之内2-7~3-4で、履行期間は30年2月28日まで。
主な参加資格は、市の適格者名簿に土木関係コンサルタントで登載されている者で、[1]市内に本店[2]市内に支店または営業所等[3]県内に本店[4]県内に支店または営業所等──を有する者。
管理技術者、照査技術者及び担当技術者について、公告日から15年以内に、管理技術者、照査技術者及び担当技術者のいずれかの技術者として、[1]道路詳細設計[2]平面交差点詳細設計[3]箱型函渠詳細設計(道路構造物に限る)──ののすべての業務(同一の業務である必要はない)を公告日までに完了した実績も求める。
都市計画道路3・4・12号北国分線は、外環道路接続部を起点とし、県道松戸原木線に接続する堀之内3丁目地先を終点とする延長約930mの道路。このうち、県道松戸原木線接続部から都市計画道路3・4・37号堀之内線接続部までの延長約590mが堀之内土地区画整理事業の際に整備されている。
同地点から外環道路接続部までの未整備区間と、交差点改良区間を含めた延長約400mを副道と併せて整備することとして、27年9月25日に事業化した。幅員は19m~46m。事業年度として27年度~33年度を見込む。
この事業区間を整備することによって、北総線北国分駅、考古博物館及び歴史博物館等のレクリエーション拠点へのアクセス向上や、県道松戸原木線等の既存道路の混雑緩和等、市北西部における主要な幹線道路として、市内の円滑な交通処理に貢献するとしている。
今回委託する業務のうち、道路詳細設計(A)L0.22kmの副断面については、本線と平行する副道及び斜面緑地部の階段に関する設計を見込んでいる。
委託範囲には交差点が北側及び南側に2カ所あるが、設計箇所としては北側の1箇所(都市計画道路3・4・37号堀之内線との交差部)。南側交差点については東京外環道交差点となることから、外環事業者にて詳細設計を実施している。
また、高低差を解消するための門型ラーメンについては予備設計を行っているが、今回、箱型函渠と比較検討し構造を決定。また、ジャストポイントでのボーリング調査もこの業務で行うことから、その結果を反映した基礎工の検討も併せて実施し、地盤改良または杭基礎が必要になった場合には、詳細設計まで実施するものとする。