栗原3地区で農地整備 施工期間は30~35年度 受益面積が計226ha(県北部振興)

[2017/5/23 宮城版]
 県北部地方振興事務所は、栗原市の3地区で農地の区画整理を計画しており、30年度の事業化を目指している。対象地区は、稲屋敷・袋、上沼、藤田で、いずれも農業競争力強化整備事業を活用し、35年度までの6年間で施工する方針だ。受益面積は3地区合計で226haを予定している。

 区画整理では、1区画あたりの面積を標準で1haに拡大するほか、道路、用水路、排水路、暗渠排水などを再整備する。道路は幅員5mを確保し、うち4mを砂利敷きとする。基本的に用水路はパイプライン、排水路は排水フリューム、暗渠排水はポリエチレン管を敷設する。

 現時点の計画を見ていくと、稲屋敷・袋地区は、区画整理の対象となる受益面積が約143haで、道路整備の延長が約12km、用水路の延長が約11km、排水路の延長が7km、暗渠排水の面積が143ha。排水路は、排水フリュームのほか、一部で管渠を敷設する。農地整備に向けた基本計画作成業務は、岩倉測量設計(栗原市)に委託した。

 上沼地区は、受益面積が約34haで、道路が延長約5km、用水路が延長約2km、排水路が延長約4km、暗渠排水が約34ha。基本計画作成業務は、渡工測量設計(同市)が担当した。

 藤田地区は、受益面積が約49haで、道路が延長約5km、用水路が延長約5km、排水路が延長約6km、暗渠排水が約49ha。このほか、揚水機場を2カ所に整備する予定。基本計画作成業務は、ウィル(同市)に発注した。

 3地区とも今後に受益面積や道路延長などが変更になる可能性がある。27年度から調査と基本計画の作成を進めており、本年度で計画内容を最終調整する。夏ごろに国のヒアリングを受けた後、土地改良法の手続きを進め、来年度の事業認可取得を目指す。

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