消防署再建で設計委託 南三陸署 6月9日に入札 延べ床1340平方m規模(気仙沼広域組合)

[2017/5/18 宮城版]
 気仙沼・本吉地域広域行政事務組合(管理者・菅原茂気仙沼市長)は、南三陸消防署の再建に向け、18日付で同署復旧設計業務の一般競争入札を公告する。新消防署の施設規模は、消防庁舎と訓練塔を合わせ延べ床面積に1340平方m程度を計画。設計業務の入札は、6月5日まで設計図書等を縦覧し、同9日に開札する。新築工事は30年度の早い段階で発注し、同年度内の完成を目指す。

 同署は、震災津波で流失したため、本吉郡南三陸町志津川中央地区の防集団地内に移転新築する。事業費は、災害復旧事業の補助金を活用する。移転先は国道45号沿いで、敷地面積が6940平方m。すでに敷地造成を終えており、町から土地を借り受けて新消防署を建てる。

 新消防署は、庁舎がRC造2階建てで、1階に車庫を置き、高規格救急車、消防ポンプ車、水槽付ポンプ車、指揮車、資機材搬送車の車両5台を格納する。事務室や通信指令室、会議室などの配置場所は未定。

 訓練塔はRC一部S造5階建てで、ホース乾燥塔などを備える。このほか、来庁舎用の駐車場、駐輪場、ごみ置場、プロパン庫、合併浄化槽、自家用発電設備などを整備する。

 復旧設計業務は、新築の基本・実施設計をまとめる。入札の参加資格は、県内に本社か支店を置き、同町の建築関係コンサルタント業務(建築一般)に登録していることや、一級建築士の資格保有者を配置できることなど。過去10年以内に、RC造延べ1000平方m以上の事務所等の新築設計業務を元請けで完成させた実績などが必要となる。

 設計図書等の縦覧場所は、気仙沼市赤岩五駄鱈43-2の同組合事務所。質問は31日まで受け付け、6月5日までに回答する。同組合は29年度予算に、南三陸消防署の関連経費として、地質調査・建築設計業務委託費に3339万円を計上した。地質調査業務は別途、委託する。

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