事業者にのぞみを特定 東佐沼こども園整備 市が敷地造成発注へ(登米市)
[2017/5/16 宮城版]
登米市は整備運営事業者を公募していた東佐沼こども園(仮称)の整備事業について、同事業者に社会福祉法人のぞみ(登米市迫町北方字三方島西)を特定した。迫町佐沼字新駒木袋348ほかの農地4903平方mを市が造成した後、同法人に木造平屋(一部2階建て)1000平方m規模の園舎を建設してもらう。市は整備事業の前段として、敷地造成工事を6月末までに発注する意向だ。
市は待機児童の解消と幼児教育の充実を図る目的で、幼保連携型認定こども園の整備を推進している。東佐沼こども園の事業者については、3月中旬から募集を始めた。4月17日の募集期限までに、応募したのはのぞみのみ。同下旬に審査会を開き、同法人を整備運営事業者に特定した。
同法人は登米市内で、白鳥保育所など認可保育園2園と小規模保育園2園、放課後児童クラブを運営している。
東佐沼こども園は、既設の東佐沼幼稚園の園児と迫中江保育所の児童の一部を受け入れる予定。定員は100人(保育所80人+幼稚園20人)を見込んでいる。同法人の計画では、木造平屋(一部2階建て)1000平方m規模の園舎を建設する。
整備地は登米市消防本部や祝祭劇場に近い迫町佐沼字新駒木袋348ほかの農地4903平方m。敷地の西側は県道36号築館登米線に面している。市は同地を取得し、造成してからのぞみに引き渡す。土地は市が同法人に無償貸与する。
東佐沼こども園は31年4月の開園を予定。それに間に合わせるため、市は敷地造成工事を第1四半期中に発注する方針だ。来年2月ごろまでに完了させる。
のぞみにはその間、より具体的な実施設計をまとめてもらう。実施設計がまとまった後、のぞみには本年度末までに園舎建設に着手してもらう。市は「公共施設木造化・木質化指針」にのっとり、できるだけ地域産材を使用しての園舎建設を求めている。建設工事の施工者は入札によって選定されるものと見られ、年明けに一般競争入札の公告が予想される。工期は1年程度が見込まれる。
市は本年度予算に、用地取得費や造成工事費など、9540万円を確保している。