3浄水場に再構築へ 29年度で基本計画(千葉県八千代市)

[2017/5/10 千葉版]
 千葉県八千代市上下水道局は15日の指名競争入札で、水道施設再構築基本計画等策定業務を委託する。28年度に策定した基本構想では、▽村上▽萱田▽睦──の3浄水場を拠点として再構築することが目標として示されており、29年度は管網解析なども含め、再構築に向けての課題に対する詳細な検証などを進め、再構築の基本計画をまとめる方針だ。

 水道施設の再構築は、7つある浄・給水場の統廃合について検討を進めるもの。28年度には環境技研コンサルタント(千葉市中央区)に、水道施設再構築基本構想策定等業務を委託して、検討を進めてきた。

 検討を進めた浄・給水場は[1]八千代台浄水場(八千代台西7-2)[2]勝田台浄水場(勝田台3-2-1)[3]米本浄水場(米本1434-1、2)[4]高津浄水場(高津832、高津団地内)[5]村上給水場(村上1157-1、村上団地内)[6]睦浄水場(島田台797-2)[7]萱田浄水場(ゆりのき台7-12)──の7浄・給水場。

 給水能力(日量)は[1]9480m3(昭和42年4月1日供用開始)[2]5250m3(昭和44年11月1日同)[3]5000m3(昭和45年9月1日同)[4]8400m3(昭和47年4月1日同)[5]1万5700m3(昭和51年4月1日同)[6]3万4420m3(昭和51年6月1日同)[7]1万2200m3(平成6年4月1日同)。なお、米本浄水場の高架水槽は、26・27年度に行った施設改良工事に伴い解体している。

 同市が公表した上下水道事業経営戦略の前期実施計画(28~32年度)にも浄・給水場の統廃合の検討として盛り込まれており、施設の更新需要が増加していく中、浄・給水場施設の更新に係る投資の合理化を目的に、施設のダウンサイジングを進めるために、7つある浄・給水場の統廃合について検討を進めるとしている。

 施設のダウンサイジングでは、給水能力を全体で縮小させることも検討するが、稼動させる施設を統廃合することで数を減らし、長期にわたってのランニングコストを縮減させることも視野に入れている。前期実施計画では、28年度に水道施設再構築基本構想を策定し、29年度に構想に基づく更新計画を見直すとしている。

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