千葉市総合スポーツ公園 円形野球場を設計(UR)
[2017/5/12 千葉版]
都市再生機構(UR)東日本都市再生本部は、千葉市総合スポーツ公園第4工区円形野球場他実施設計等業務(電子入札対象案件)について11日、簡易公募型競争入札方式に準じた手続の開始を掲示した。参加表明書などの提出期間は5月26日までで、6月30日に開札して委託する。30年3月15日までを履行期間とする同業務で、同公園第4工区の円形野球場及び外周部園路に係る実施設計(約3.6ha)、第4駐車場等に係る整地設計(約3.0ha)完了させる計画。ただし、第4工区円形野球場及び外周部園路に係る実施設計の一部、第4駐車場等に係る整地設計については29年8月31日までの履行期間としており、工事は2カ年(29・30年度)の分割で発注する予定だ。
主な競争参加資格をみると、同機構東日本地区における29・30年度測量・土質調査・建設コンサルタント等業務に係る一般競争(指名競争)参加資格を有している者で、
業種区分「土木設計」に係る競争参加資格の認定を受けており、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県の各都県に同業務を行う主な事務所(本・支店または営業所等)があることなど。
19年度以降に受注し、元請として完了した業務のうち、1.0ha以上の都市公園における設計業務の実績も求める。なお、設計業務については、実施(詳細)設計、基本(予備)設計の業務実績とし、基本計画または保全計画の策定業務および修正設計は認めない。また、面積は設計対象面積とし、これらの設計業務を含んだ業務の実績でも可とする。
入札方式は、価格と価格以外の要素を総合的に評価して落札者を決定する総合評価方式。また、技術提案の確実な履行の確保を厳格に評価するため、技術提案の評価項目に「履行確実性」を加えて技術評価を行う試行業務とする。
総合評価では、技術提案書の内容に応じて[1]企業の経験及び能力[2]予定管理技術者の経験及び能力[3]実施方針[4]評価テーマに関する技術提案[5]技術提案の履行確実性──の評価項目毎に評価を行い、技術評価点を与える。技術評価点の最高点数は60点。
千葉市総合スポーツ公園(千葉市中央区川崎町)は防災公園として14年度から整備を進めている約46haの運動公園で、28年度までに約34haが段階的に供用されている。従前は工場跡地であり、ほぼ平坦な地形であるが、臨海部に立地することから、高潮対策として現況地盤から約1.5~2m盛土したうえで施設整備を図ることを前提としている。
現在は、第4工区の未整備区域には10カ所程度に分けて盛土材が仮置きされており、今後も未整備区域の基盤造成に必要な盛土材が順次搬入される予定。第4工区の未整備区域については、今後、33年度の完成に向けて、円形野球場、レクリエーション広場、第3多目的広場、第4駐車場、スケートパーク等の整備を予定している。
実施設計を行う円形野球場は未整備区域の西側に位置し、主に軟式野球を対象とした野球場であり、29年度以降に2カ年計画で整備を予定しており、主な委託内容は次の通り。
▽野球場は軟式対応とし、両翼90~100m、センター110~120mの規模を想定し、内野は土系舗装、外野は芝舗装とする。またピッチャーマウンドを設置する。飛球対策として、バックネット、両翼に防球フェンス、外野外周部にネットフェンスを設置する
▽野球場の主要施設は機能性と経済性を考慮し、形状や構造、材質等を検討する。特にバックネット、防球フェンスについては、周辺空地や利用者動線を踏まえ、安全性を優先した飛球対策を検討する
▽野球場には暗渠排水、側溝等の排水設備を整備するとともに、散水設備(受水槽、スプリンクラー等)を設置する
▽野球場にはナイター照明は設置しない
▽野球場の外周部及び公園西側境界部には園路を配置し、園路に沿って排水設備、照明設備、放送設備(円形野球場を含める)を設置する
▽給排水設備、散水設備及び電気設備は、既設施設の容量や能力等を確認し、既設施設への影響が懸念される場合は既設施設の改修等を検討する
▽野球場西側には園路沿いにユニットトイレの設置を行う