建築は日総建を特定 多元研の改築プロポ2件 4四半期に工事発注(東北大学)
[2017/5/11 宮城版]
東北大学は、公募型プロポーザルで、片平キャンパスの総合研究棟(多元物質科学研究所)改築工事に伴う設計業務の委託者を特定した。建築は日総建(東京都渋谷区)、設備は総合設備コンサルタント(同)。改築と既存棟解体の設計業務のうち、積算は12月28日までにまとめる。大学は30年4月着工を目指し、第4四半期に工事を発注する見通し。
大学は、耐震性の確保とキャンパスの質の向上を目的に研究棟を改築する。敷地内に新棟を建設した後、既設棟を解体する。プロポでは、多様な研究活動への対応や、限られた建設地での効果的な土地利用計画の提案などを求めた。
日総建は、大学施設での業務実績に加え、フレキシビリティの確保、景観計画を含む提案内容が高く評価された。新研究棟は免耐構造で、規模はRC造RC造5階建て延べ約1890平方m。解体規模はRC造3階建て延べ1926平方mと、ポンプ室など。
履行期限は30年3月30日までで、工事発注に必要な図面・積算の完了は年内にまとめる。工事発注見通しでは、建築工事(2億円以上6億円未満)、電気設備(1億円以上)、機械設備(同)の3件を予定しており、いずれも第4四半期の公告を見込む。
新研究棟は30年4月着工、31年6月竣工。解体工事は31年9月から32年2月の予定で、工期は工事3件ともに15カ月を見込んでいる。
プロポ選定者は建築、設備ともに5社で、4月24日までに技術提案書を提出している。建築は▽日総建▽エーシーエ設計▽黒川紀章建築都市設計事務所▽久慈設計▽綜企画設計──。設備は▽テクノ工営▽総合設備コンサルタント▽ピーエーシー▽総合設備計画▽婦木建築設備事務所──。