栗原で農地整備81ha 測量設計を年内委託 東田地区 総事業費が17.6億円(県)

[2017/4/28 宮城版]
 県は栗原市高清水東田地区で、農地整備(経営体育成型)事業に乗り出す。80.7haの農地を区画整理し、1区画あたりの面積を拡大するとともに、道路や揚水機場、用水路、排水路などを整備し直す。事業期間は29~36年度。総事業費は17億6600万円。本年度は区画整理の測量設計業務に着手するため、第3四半期に農村整備課が40ha分、北部地方振興事務所栗原地域事務所が40ha分の同業務を委託する。工事は30年度以降に進める予定だ。

 農地整備事業では、昭和20年代に整備された既存の農地が、1区画あたり10a程度と狭くなっているため、1ha以上を目標に地形条件に合わせて区画を大きくする。営農の効率化と農地の集約化が主な目的。

 農地整備に伴い、道路は9.7kmを対象に幅員を5mに拡幅し、うち4mを厚さ10cmで砂利敷きにする。揚水機場は3カ所に新設する。

 用水路は延長10kmにわたってパイプラインを敷設、またはベンチフリュームの開渠を設置する。排水路は整備延長が7.7kmで、排水フリュームを使用する。暗渠排水は80.7haの農地にポリエチレン管を埋設する。

 設計・施工にあたっては、農地全体を7ブロック(工区)程度に分ける。区画整理の測量設計業務は、2件とも指名競争入札で委託し、実施設計や境界測量などをまとめてもらう。履行期間は5カ月で、概算業務規模が1000万円以上となっている。基本計画の作成業務は岩倉測量設計(栗原市)が担当した。

 東田地区の農地は、北側に善光寺川、南側に小山田川が位置しており、傾斜が緩やかな地形となっている。既存の用・排水路は、土水路とコンクリート製でできている。

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