再開ビル5月工事発注 住宅棟など3棟一括 総工事費は約27億円(塩竈の海岸通1番2番地区再開発組合)
[2017/4/26 宮城版]
塩竈市の海岸通1番2番地区再開発組合(鈴木成久理事長)は、1番地再開発ビル建設工事の一般競争入札を5月上旬に公告する方針を固めた。住宅棟など全3棟の建設工事を一括し、7月に住宅棟から着工する。2番地の低層店舗棟は別途発注し、地元施工者を確保する考え。
同組合は、3月末に事業計画の変更と権利変換計画が認可されたため、再開発ビルの工事発注の準備を進めている。事業では、同地区1番地に住宅棟、事務所棟、立体駐車場棟(総延べ床面積約1万平方m)、2番地に店舗棟5棟延べ約1530平方mを順次建設する。
事業計画では、1番地事務所棟を4階建てから2階建てに縮小。屋上にペントハウスを整備する。総事業費は約39億6000万円で、当初事業費の約44億円から約5億円縮小する見込み。総工事費は既設店舗の解体費を含め、約27億6000万円を試算する。
建設工事は、1番地と2番地を別発注し、いずれも31年3~4月の竣工で進める。1番地は、住宅棟先行で着工し、残り2棟は30年1月の着工を見込む。住宅棟はRC造14階建て延べ約5481平方mで1階に商業施設、2~14階に住宅を配置する。
1階商業スペースのうち、保留床は3区画延べ約231平方mで、テナントを公募し、再開発ビルの竣工後に各テナントの内装工事を進める。既存施設の解体工事は28年度、永根実業建設(大崎市)と工事契約を結び、第1四半期中の解体着手を予定している。
2番地の工事は、順次5棟を建設する方針で、新店舗棟の建設・完成後に既設店舗を解体する。事業全体の工事調整を図り、工事を発注する見通し。事業地はJR本塩釜駅西側の0.8ha。27年5月に事業認可を受け、組合を設立。同年2月の組合臨時総会で2番地のホテル棟建設計画を見送り、事業の実現性を高めた経緯がある。将来的には宿泊施設の誘致を目指している。