歌津大橋の下部工入札 土木Cの単体かJV対象 南三陸で国道45号付替え(仙台河川国道)
[2017/4/18 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は17日、歌津大橋下部工工事の一般競争入札を公告した。本吉郡南三陸町伊里前地区で国道45号を付け替えることに伴い、伊里前川に同橋を再架設する。下部工ではA1橋台とA2橋台を据え付けるほか、橋台背後の盛土工や擁壁工を施工する。入札の参加対象は、東北地方整備局から一般土木工事がC等級の資格認定を受けている単体企業か経常JV、2~3社で構成する復興JVのいずれか。開札日は6月1日。
同橋は45号の橋で、震災津波により上部が流失したことから、国道の付け替えに併せて上流側に架け替える。新橋は橋長113m、幅員14.5mの鋼単純床版箱桁橋。予備設計を長大(仙台支社・仙台市若林区)、詳細設計を中央コンサルタンツ(仙台支店・仙台市青葉区)がまとめた。
下部工工事は、A1橋台が躯体工約600立方mと場所打ちくい工15本、A2橋台が躯体工約650立方mと場所打ちくい工15本となる。道路土工として約5万4000立方mの盛土工や、約800平方mの擁壁工を施工する。工期は30年2月9日まで。概算工事規模は3億~7億4000万円。
入札参加の所在地要件は、単体と経常JVが同局管内に本社を置くこと。復興JVは構成員のいずれか1社が県内に本社を置くことが必要となる。5月1日まで申請書や見積書を受け付け、同17日に参考資料(採用単価)を配布し、同29日まで入札を受け付ける。
伊里前地区の国道45号は、同橋を含む延長約1.7kmを付け替える計画。付け替え道路の幅員は一般部で17mを確保する。周辺のまちづくりに合わせ、道路高は伊里前川の川面から10m近くかさ上げする見込み。
付け替え道路の沿線には、伊里前福幸商店街の施設が建設中で、この商店街前面の延長200m区間のみが道路整備を終えた状態となっている。商店街の前後区間は、同橋を含めてこれから道路整備に着手する。震災後は現道の一部区間を通行止めにし、旧道を利用して交通を確保している。